香港からブツブツ
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今年はマーラー生誕150年、そして彼の交響曲第8番の初演(勿論指揮はマーラー)から100年。
Wikipediaによるとこの「千人の交響曲」初演に参加された人々は当時の欧米のお歴々が勢ぞろいだったようで。音楽家ではシェーンベルク、ワルター、メンゲルベルク、プリングスハイム、クレンペラー、ウェーベルン、R・シュトラウス、レーガー、F・シュミット、S・ヴァーグナー、 R.W.ウィリアムズ、ラフマニノフ、ストコフスキーなどなど。その他にはアルベール1世(ベルギー国王)、バイエルン王国皇太子、ヘンリー・フォード。自動車王のフォードが初演にアメリカから参加しているのにはびっくりしましたが、さらにびっくりしたのは先ごろドイツの "Bayerichen Fälschung Post"が報じた記事。なんとフォードは自身の巨額の富を投じて、このマーラー指揮の演奏会(1910年9月12-13日)の模様をベルリーナ・グラモフォン(Berliner Gramophone )に依頼して録音していたのです!しかしフォード自身は当時から強い反ユダヤ主義思想を抱いていたため(ヒトラー率いるナチスに資金援助をフォードが行っていたほど)、ユダヤ人であるマーラーの偉大な演奏を公にするわけにもいかず、この録音盤の存在は知られることがありませんでした。またフォードの個人的な依頼で行われた録音盤だったためにマトリックス番号をとっておらず、ベルリーナ・グラモフォンにも録音記録が残っていませんでした。そしてそもそもフォードがマーラーには録音の事実を伝えていなかったため、今まで知られていませんでした。今回フォード財団から提供された録音盤(SP盤にして20枚程度とのこと)は最新のデジタル技術を施して修復を行い、初演から100年目にしてはじめてマーラー指揮の録音が発売されます。マーラーの演奏としてはピアノロールによる録音は知られていますが、指揮者マーラーの全貌が来年で没後100年目にして漸く体験出来ることになりそうです(04/01)。 PR
驚きです!
こんばんは。私もそのニュースに驚きました。しかし、もっと驚いたのは、その初演の会場に日本人もいたということです。
4月に入り、ふ~るえるような寒さも遠のきましたね。では、また。 Re:驚きです!
>しかし、もっと驚いたのは、その初演の会場に日本人もいたということです。
あっ!それ見落としていました。 Kósçak Yamadaこと山田耕筰ですよね。1910年から3年間、山田耕筰はドイツに留学していましたが、その時に聴いたようです。 |
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