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メル・ギブソンの下品極まれない映画『パッション』が世界中で上映され、相当な観客数を集めているとか。なぜ下品極まれないかと言うと、ユダヤ人に対する偏見を助長しているからです。一方ではローマ(ヴァチカン)がこの映画を評価しているとか。ヨハネ・パウロ2世は2000年の『大聖年』にあたり「2000年に教会が犯した過ち」を認め、その中に「イスラエルの民に犯した罪」を表明したにも関わらず、未だ反ユダヤ思想は改まっていないようです。ユダヤ人といえば途方も無い数の人々を虐殺したナチスを無視する事は出来ないでしょう。今回紹介した『ローマ教皇とナチス』はナチス政権時代のバチカン教皇のピウス12世について書かれています。ピウス12世は様々な情報でユダヤ人虐殺の事実を知っていながら、そして連合国(米英など)はもとよりユダヤ人虐殺に反対してしたワイズゼッカー駐バチカン独大使(戦後ドイツ大統領のその父)の進言に対しても、とにかくナチスに対して沈黙を続けた。また戦後もピウス12世は陳謝することもなった。そんな話を聞くと「なんと無責任な教皇だったのだろう」と思う人もいるでしょう。確かにクリスチャンの総本山で絶大な力はもっていたでしょうが、武力を持っているわけでもありません。交渉相手がナチスそしてユダヤ人が被害者であったことが、この悲劇を誰も止める事が出来なかったようです。2000年近く根付いたユダヤ人差別を一気に解決させる事は困難でしょうが、少なくとも最初に書いた『パッション』のような映画で先入観を植え付けるのは絶対に良くないと思います。本の事に戻りますが、ユダヤ人虐殺に当たったのはドイツ国防軍ではなく、ナチスの行動隊(親衛隊とか)という別組織だということ、初めて知りました。いままで何となく疑問を感じていましたから・・・。


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