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香港からブツブツ
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先日のブッシュvsケリーのテレビdebateでケリーの支持率が上がったとのニュース、ある意味当然といえば当然ですが、米語があまりわからないぼくにも一目ケリー優勢だなっと感じました。ブッシュのそわそわした表情がやはりアメリカの視聴者に伝わったようで。ケリーの民主党は早速そわそわ顔FACE OF FRUSTRATIONなんてコーナーを民主党のサイトに用意していました。テレビdebateでもっとも有名だったのはニクソンvsケネディ。ディベート前には当時アイゼンハワー大統領の副大統領だったニクソンが絶対有利だったのですが、ハンサムで若く、身だしなみのよかったケネディが12万票と僅差でニクソンを破ったのは有名な話。一説によるとニクソン候補のネクタイが少しゆがんでいたのが、敗因の大きなポイントだったとか。そんなケネディ、就任から僅か1,000日でしか大統領ではいれませんでしたが、その間に彼が議会やアメリカ国民、そして世界中の人たちに向けて伝えた演説や書簡の一部がこの中公文庫の「ケネディ登場」に収められています。膨大な犠牲を払った二つの大戦後、貧富の差、イデオロギーの違い、肌の色の違い、ヨーロッパとアメリカの対決、そのような問題山積の中で、理想と夢を追い続けたケネディ、そしてケネディのブレーン達、その多くが30代から40代でした。彼等が草稿した文章、気品と自信、そして何よりも果てしない夢と理想に満ちています。


ケネデイの弟ロバート・ケネデイは兄JFKが大統領に就任した時は僅か36歳。彼は司法長官として兄と共にホワイトハウスに入りました。そしてキューバ危機。当時のことをロバート自身が書き記したのが同じく中公文庫の「13日間」。映画サーティンデイズ(13days)を見られた方も多いので、詳しくは省略しますが、ケネディ兄弟、そして40代半ばだったマクナマラ国防長官たちがいかに老獪な軍部たちの意見を冷静に見極め、戦争を避けることが出来たか、この11/2に投票されるアメリカ大統領選挙を前に、是非一読頂きたい2冊です。JFKもロバートも共に銃弾に倒れるなど、当時誰もが想像しなかったことでしょう。歴史に「もし」という言葉はタブーですが、もしこの二人が銃弾に倒れることなく活躍をしていたら、世界は相当異なっていたのでは?と思うのはぼくだけでしょうか?


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