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香港からブツブツ
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1980年4月に初めてチェリビダッケの演奏会を大阪で聴いて以来6年ぶりのチェリの来日公演、1986年10月17日金曜日でした。同じホール(大阪フェスティバルホール)で同じ「展覧会の絵」がメインプロでした。演奏を聴いて茫然自失したぼくは目に感動の涙をいっぱいうかべて舞台に駆け寄り、チェリに握手を求めていました。足が既に悪かったチェリ、ぼくに駆け寄ってくれて、握手をしてくださいました。握手した彼の手の実に大きいこと!そのふと我に返り、足の悪い彼に悪い事をしたな、と猛省・・・。

翌日(10/18土曜)、大阪梅田にブラブラぼくは出かけました。あるショッピングセンターのエレベーターを待っていました。エレベーターのドアが開いた時現れたのは、なんとチェリビダッケと彼の通訳。チェリとボクの顔を見合わせ同時に「あれ!」という表情に。「君は昨日コンサートに来ていたよね」と。「覚えて頂いていましたか!足の調子が芳しくないのに失礼しました。ぼくは6年前、ロンドン交響楽団との演奏会を聴きました。」と伝えると「6年前ということは、君はコレくらいの身長かい?」と120cm位の高さを笑いながら手で示していました。「いえいえ高校生ですよ。大阪でマエストロの演奏会を聴いて以来、最も素晴らしい指揮者として再来日を待ち望んでいました」と話すとチェリは突然こう言いました。
「君はブルックナーを聴いた事があるか?」と。「マエストロは評価されませんでしょうが、FMラジオでマエストロのブルックナーは何度か聴いています」と答えると、「ラジオはダメだ。あれは音楽ではない。君は東京に来て私のブルックナーを聴きに来ないか?」と実に真剣な表情で尋ねられました。大学生だったぼくは授業やバイトの事もあって、東京のブルックナー公演があることは知っていても、チケットを買ってはいませんでした。そのためマエストロには「東京公演のチケットは持っていませんので、聴く事はありません」と答えました。するとチェリは「是非聴きに来なさい」と。何のことを言っているか、ボクの英語力が拙いためか理解できなかったのですが、とにかくぼくは「残りの日本公演、大成功である事をお祈りします」と答えてチェリとの会話は終わりました。

彼の言葉がどうも引っかかって翌々日の10/20(月)に招聘元の梶本音楽事務所に電話し、土曜日の会話とボクの名前(チェリには名前は伝えていなかったのですが)を伝えました。梶本側は「彼のようなマエストロはよくこういうことをおっしゃるんですよ。一応マエストロにはお話しますが、あまり何も期待しないでくださいね」と何ともつれない応対・・・。
念のため翌日夕方に梶本に電話すると「xxxさん、お電話お待ちしていたんですよ!マエストロからはxxxさんがおっしゃる通り、「大阪で出会った男に10/22のブルックナーのコンサートに招待した。」と伺いました。しかしチケットは関係者用を含め完全に売り切れてしまい、xxxさんにお渡し出来る分がまったくありません。もし可能でしたら本日(10/21)の名古屋公演にお越しいただけますでしょうか?xxxさんへマエストロからのご招待チケットをご用意できますから」と一転して懇切丁寧な受け答え!ぼくが電話したのは17時過ぎ、新幹線に乗ってもとても開演時間には間に合わなかったので、残念ながらその場でご辞退しました。

そんなことがぼくにはあったこのコンサート、そしてその模様を収録したCD。


初めてサントリーホールで演奏をチェリが行ったにも関わらずホールの特性を知り尽くしているような音楽作りですね。1音1音が溢れんばかりの魅力にあふれている。FM東京はこのブルックナーのコンサート以外にも演奏会の模様を放送しているので、ぜひコレも商品化してほしい。ちなみにプログラムはこれ。
ロッシーニ/どろぼうかささぎ、序曲
Rシュトラウス/死と変容
ブラームス/交響曲第4番
いずれもチェリが得意にした作品ばかり。

そして4年後、再びチェリが来日した時、信じられない嘘のような話がまた起こりました。その話はまた後日。

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チェリビダッケのブルックナー交響曲第5番(86年ライヴ)
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(ハース版)    ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団  セルジウ・チェリビダッケ(指揮)  1986年10月22日、サントリーホールでのライヴ アルトゥス・レーベル ブルックナーの5番は、私にとっては彼の作品の中でも特に感動を呼び起こすことが多い作品であるが、この演奏の凄いことと言ったら、もう何と言っていいか、言葉が見つからない。 ホール・トーンを豊かに取り入れた録音のせいもあるだろうが、とにかくオケの音の美しいこと! 実際に聴いた、あのチェリビダッケ指揮ミュ...
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1996年12月より香港在住
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