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香港からブツブツ
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強烈なファンではないけど結構僕は映画好き。いつの頃から映画にはまったのかわかんないけど、高校の頃から足げく映画館には通った気がする。映画のいいところは1時間なり2時間なり、そしておそらく僕が見た映画で一番長かった東京裁判(277分!)の間、自分の生活とは違う空間に自分を置けることだと思う。

前々回blogで紹介した映画"The Sun"、これは凄かった。まぁこの作品は残念ながら日本での上演はお蔵入り間違いなしだな、っと思いました。何しろ題材は昭和天皇、いくら表現の自由ということが日本で確立されても、観られた人が右であっても左であっても、そして絶対多数である中道であっても、まだまだ「神聖ニテ侵スヘカラズ」って気持ちが、少なくとも昭和天皇を物心ついた着いた時点で時間を共有した日本人であれば、とても複雑な心境を抱くのに違いない。葉巻の火をマッカーサーから天皇につけられるシーン、時間にして僅か数秒だけど、ものすごい強烈なイメージとして焼きついて離れられない(映画をごらんになっていない方、ごめんなさい)。

しかし映画を観て数日経った今、わざわざイギリスのamazonに注文してまでこのDVDを買って良かったと思いました。我々が抱く概念とかもっと軽い言葉でいうとイメージが、実は大きな重石になって、客観的な見方をすることを阻害しているってことを、この映画というかこの昭和天皇という題材を通じて強く感じました。

心ある配給元か映画館が出来れば日本で上映してもらえば、と思います。ちなみに昭和天皇と実際に、そしてこの映画でも関係したマッカーサー、そのマッカーサーの祖国アメリカ、ベルリン映画祭で受賞して1年も経つというのに、未だに上映されていません。上映された主な国は、映画監督のふるさとロシアやイギリスとフランス、そして香港などです。


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