香港からブツブツ
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マーラーのSym.10はご存知の通り1楽章はほぼ完成に近い段階でしたが、
他の楽章はスケッチが残された状態で、未完となった作品。 マーラーの没後、彼の妻アルマが娘婿のエルンスト・クルシェネクに 補筆完成を依頼し、いわゆるクルシェネク版による第1楽章と第3楽章が完成。 第二次大戦後、イギリスの音楽学者デリック・クックがマーラーの未完の 自筆譜を元に全曲完成。 完成版(第1稿)がゴルトシュミット指揮、フィルハーモニア管弦楽団で BBCで1960年12月19日にラジオ放送された事はご存知の方も多いと思います。 しかしこの放送に先立ってアルマに予め承諾を得ていなかったため、 彼女はラジオの再放送や補筆版総譜による演奏や出版の差し止め要求と いう事態になりました。 一方ニューヨーク・マーラー協会会長のジャック・ディーサー、 指揮者のハロルド・バーンズが1963年4月にアルマに対して BBCの放送録音を聴くよう説得。 アルマは全曲を聴いた後に考えを変え、クックの復元版の演奏に 全面的な承認を与えるとともに、未発表の草稿をクックに提供しました。 クックはこれを利用して第2稿を完成し、ゴルトシュミット指揮、 ロンドン交響楽団による演奏で、1964年8月13日より初演されました。 その後第3稿をクックは1972年に発表し1976年に出版、 これを「最終稿」としました。 現在マーラーのSym.10のクック版といわれるのはこの第3稿ですが、 クックの死後、1972年発表の際に作曲協力をしたゴルトシュミットと マシューズ兄弟の3人により1975年完成、1989年に出版された 第3稿(第2版)もあります。 第2稿による録音としてはオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団、 第3稿や第3稿(第2版)による録音はとにかくたくさんありますが、 50年近く前に大問題になった第1稿とはどのような演奏だったのでしょうか? 冒頭に書いたように、アルマが放送差し止めを求めたため、 BBCの当時の放送を聴くチャンスは決して無いと思っていましたが・・・、 当日のBBC放送(全部)を先日入手、早速聴いてみました。 1時間半ほどのBBCの番組ではクックの詳細な説明と共に ゴルトシュミットの演奏が聴く事ができます。 演奏についての印象はまず第3稿とはかなり異なっています、 第1稿を完成した時点ではクックは未発表の草稿を手にしていない わけですから、それは当然かとは思います。 資料的な価値から、今後第1稿による演奏というのは陽の目は 無いのでしょうか?それにはまずスコアの出版が認められることが、 先決ですが・・・。 なおこのトピックはApril Fool関連ではありません。 PR
クック版第1稿
kunnさん
販売はされていません。 ファイル交換サイトで入手しました。
無題
初めまして!マーラーについて書かれているブログを回っておりましたら、管理人様のページを発見いたしました。
このページに書かれているクック版第1稿の音源に大変興味があるのですが、レーベルをお教えいただけないでしょうか?突然のコメント不躾かと思うのですが、ご返信いただければ幸いです。 |
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