香港からブツブツ
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今から20年以上前、彼のレコードに心底感動していました。そして23年前、ロスフィルを連れて久々の来日を果たしたのです。偶然にも彼の誕生日(5/9)にその来日公演で日本にいらしたので、招聘元の中部日本放送(CBC)宛に彼にバースデーカードを送りました。すると・・・・・。
"This is Giulini. Thanks for your birthday card"とうちに直接本人から電話がありました。当時浪人中だったぼく、最初に彼に発した言葉は"Really!? Are you Giulini???"今ほど英語がしゃべられなくて、彼に何を話したか、殆ど覚えていなかったけど、とにかく完璧に舞い上がってしまいました。そして幸運にも彼とは名古屋で直接お会い出来、これまた何をしゃべったかわかんないけど、素晴らしいジェントルマンを感じました。後日CBCの方からお話を伺ったのですが、その方から「今までいろんな音楽家の方とお会いし、接する機会がありましたが、マエストロ・ジュリーニさんほど音楽に真剣に対峙し、全く欲得の無い方に接したことはない」とおっしゃっていました。来日中、ある音楽家の方がマエストロにピアノ演奏を聴いてほしい、と言われたため、演奏会の合間を縫ってピアノ演奏を聴かれたそうです。演奏後、ピアニストの方がお礼としてマエストロに時計を差し上げたところ、「私は演奏を聴きに来たのであって、時計を頂戴するためにきたのではない。しかるべき条件で演奏会のギャラなどいただいているので、それで十分だ」と言ってお断りしたとのこと。実は名古屋でマエストロとお会いした際に、ぼくからもおみやげを差し上げたのですが、後日CBCからぼくのおみやげも返却されてきました。CBCの方が「日本人としては贈り物をお返しするのは、よろしくない」とマエストロに説明したそうですが、同じように演奏会を聴いていただけるだけで十分、それ以外のモノを受け取るわけにはいかないと、かたくなに固辞されたため、CBCからはお詫びのコメントが添えられて返却されてきました。 マエストロの音楽、まさしくこの崇高なこころざしが演奏にあらわれていると思います。画像に載せたのは名古屋でお会いしたときに頂いたサインです。 音楽の伝導人ともいえるマエストロに合掌。 PR |
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