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レイフ・オヴェ・アンスネスノルウェ室内楽団の演奏会に行きました。曲目は次の通り。

グリーグ; 「ホルベアの時代より」
モーツァルト; ピアノ協奏曲18番
バッハ; ハープシコード協奏曲 BWV1056(ピアノにて演奏)
ハイドン; 交響曲45番「告別」

コンチェルト以外は指揮者なしの演奏。室内オケの演奏というのはなかなか好きなのですが、今回の演奏会は出色の出来映えでした。とにかくフレッシュで音楽が喜びに満ちあふれている。ニコニコしながら演奏家が音楽をしているんですよ、聴いているこっちまで微笑んでしまう。とりわけグリーグ、しっかりとしたアンサンブルの演奏は今時世界中どこの楽団でも聴かせてくれます。でもなんともいえない「ゆれ」とか「間合い」、これがなかなか聴くことが出来ないんけど、このノルウェ室内楽団には最近すっかり聴くことが出来なくなった肌のぬくもりを感じさせる演奏を聴かせてくれました。この楽団の創設者で芸術監督でコンサートマスターのテリェ・テネセンの薫陶によるところが大きいでしょうが、彼の音楽を見事に演奏するメンバーの自主性の高さなくして、こんな音楽は奏でられないと思う。

オケのことばかり書いたけどピアノを弾いたアンスネス、これまた凄かった!ピアノが言葉を囁くように聴かせてくれる。こんなに温かみのある音色、初めて聴きました。ジェット機が無い頃の昔はこんな音楽を聴いていたんじゃないかなと、ふと思いました。自分たちの音楽を大切にして、そんな音楽が好きな人たちが集い、演奏を聴かせてくれていたんでしょう。

演奏会の盛り上がり方も尋常ではなく、1曲目からブラボーの連続。そのためプログラムが終わっていないのにアンスネスはアンコールでハイドンのピアノコンチェルト11番の終楽章を演奏。「告別」の後のアンコールはグリーグの小品(曲名は?)。このアンコール曲がまた素晴らしくて、ぼくはついつい泣いちゃいました。音楽がホール全体から降り注ぐような感じ、至福の時ってこういう感覚なんだろうな。この曲の後も全然観客が席を立たないで、拍手とブラーボーの嵐。そのためアンコールとして「ホルベアの時代より」の第1曲をまた演奏。プログラム曲の時とは相当違って、とても自由に、そしてより喜びに満ちた演奏をしてくれました。

こんないい演奏は滅多に聴けるものではないです。日本には本来2月に演奏旅行が予定されましたが、残念ながら中止となったそうで。来日公演が将来あったら、絶対に聴きに行ってください!!!ネ。

ちなみにチケット代、上から2番目のクラスを買ったけど、僅か4,000円。だから演奏会通いは止められない。

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