香港からブツブツ
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1990年、チェリが手兵ミュンヘンフィルと共に再び日本にやってきました。
前回の来日ではブルックナーはサントリーホールでSym.5を演奏したのみでしたが、 '90の来日公演はずらりブルックナー。 *10月4日:フェスティバルホール ブルックナー/交響曲第8番 *10月6日:オーチャードホール ブルックナー/交響曲第4番 *10月8日:オーチャードホール ブルックナー/交響曲第7番 *10月10日:オーチャードホール ブルックナー/交響曲第8番 *10月12日:パルテノン多摩 ロッシーニ/「どろぼうかささぎ」序曲 Rシュトラウス/ドン・ファン ブラームス/交響曲第4番 *10月13日:武蔵野市民文化会館 ブルックナー/交響曲第7番 *10月16日:サントリーホール ブルックナー/交響曲第4番 *10月18日:サントリーホール ブルックナー/交響曲第7番 *10月20日:サントリーホール ブルックナー/交響曲第8番 それにしても凄いね、書き並べてみると改めて! ぼくは初日の大阪フェスティバルホールの公演を聴きました。 他ならぬチェリの演奏会ですから、会社には有休を取って万全の体制。 大阪フェスティバルホール近くのヒルトン大阪のロビーで開演前に お茶でも飲もうかと立ち寄ったところ、燕尾服の上にトレンチコートを まとった大男が背広姿の男性に腕を抱えて貰いながら歩いていました。 「チェリビダッケ!」 4年の歳月を経てまた彼と偶然出くわしました。 前回に較べてかなり歳をとった様子で、チェリのことを知らない人は、 ごっつい図体の足の悪い爺さんにしか見えないでしょうが、 ぼくにとってはとんでもないマエストロ、そしてまた偶然の再会!!! またもや図々しくも彼に近寄り「前回の来日の時にエレベーターで お会いして、ブルックナーSym.5東京公演を誘って頂いた者です」と 言うとチェリは覚えて下さっていて「No Ticketsだったそうだね」と。 さらに「今からホールでブルックナーSym.8のリハーサルがあるが、 聴きに来るか?」。勿論聴きに行きます!と即答しました。 大阪フェスティバルホールの入り口に行くとそこにはこんな張り紙が。 「チェリビダッケ・ミュンヘンフィル公開リハーサル」 つまり誰でもチェリのリハーサルが聴けたんですよ、ビックリ。 後日知り合いに聞いたのですが、ミュンヘンでは基本的に チェリのリハーサルは全て一般公開されていて、誰もが自由に聞けるそうで。 夕方5:00頃からリハーサルが始まりました。チェリはホテルから そのままの姿で、つまりトレンチコートを羽織ったまま指揮台へ。 足が悪いため、椅子に座ってのリハーサルが始まりました。 (実演でも椅子に腰掛けての指揮でした) ゲネプロなので、殆ど演奏を止めることもなく、全楽章通し。 しかし3楽章でチェリが振り間違えたのか何かで、 とんでもなくアンサンブルが乱れたのにはビックリ。 その時ばかりはさすがに演奏を止めて再び同じ旋律を弾き直し。 そして圧倒的な終楽章を終えたのは6:30。 開演30分前に漸くリハーサルは終えました。 そして7:00、今度はトレンチコートを脱いだチェリがゆっくりと 舞台の袖口から現れました。 一晩にチェリのブルックナーSym.8をほぼ2回、 生で聴くなんて想像出来ます? Altusから先日、来日公演の展覧会の絵とシューマンのSYm.4がリリースされました。 この演奏会の数日前に大阪フェスティバルホールでのチェリのかけ声は もっと凄かったですよ。 特に展覧会の絵の”カタコンベ”(CDだとトラック16の1分43秒あたり)では、 ホール中にチェリの「えぇぇぃー!!!!」がこだましたから。 十八番中の十八番、ブラームスSym.4、死と変容、どろぼうかかさぎ序曲、 そしてこの世の音楽とも言えない程美しいピッチカートポルカが来月発売されます。 PR |
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