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香港からブツブツ
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香港フィルの2005/2006のシーズンまではちゃんと聴いたあとにばってんの香港フィル日記に書いていたんだけど、2006/2007のシーズンはすっかりさぼりまくり。まぁ印象深い演奏会が目白押しだったんで、いつでも書けるわなって思ってたら、年を越しちゃった、すんません。
でも今日(02/16)聴いた演奏会はちょっとここに書かせて貰います。
指 揮: エド・デ・ワールト
二 胡; 陳軍
ピアノ: 孫穎迪
曲はあえて中国語で(そっちの方がニュアンスが伝わりやすいでしょうから)
1 《節日序曲》
2 《懷舊》
3 民歌主題組曲:《鬧元宵》、《茉莉花》、《藍花花》
4 《戰馬奔騰》
5 《良宵》
6 《北京喜訊到邊寨》
7 《紅色娘子軍》交響組曲選段:《序曲》、《快樂的女戰士》、《五寸刀舞》
8 《黃河》鋼琴協奏曲
9 郭文景 - 《禦風萬里》

1は英語ではFESTIVAL OVERTUREって付けられているようにショスタコの祝典序曲そっくり。旋律はさすがに中国風だけど、ここでブラス、ここで弦楽器、ここで打楽器、そしてフィナーレは金管が高らかに鳴るってのがすべてショスタコの祝典序曲の展開と同じ。中国ではクラシック作品の作曲までコピーかよ!

2は1929年に共産化される前の上海を描いた作品。共産化された中国では550年あまりも演奏を許されず、80年代になって漸く再び演奏されたそうです。作品自体はR.シュトラウスの「メタモルフォーゼン」の出来損ない、って感じのもの。

3はにぎやかな典型的なコテコテ中国!って作品。あぁ〜こりゃこりゃ〜♪風です。

4は二胡の超絶技巧を楽しむ作品。しかしそれがどうかしたの?って感じ。

5は4とはうって変わって二胡の音をしみじみぃ〜って楽しむ作品。これは気に入ったなぁ。

で前半終了。なんか雲呑麺が食べたくなりました。

さて後半。
6の意味は「北京からいい知らせ」。なんか恋物語かサクセスストーリーか何かと思ったら、「四人組が失脚したぞ!」がいい知らせだって。まぁ文革でエラい事に中国全土がなっていたので、そうかも知れないけど、何でもかんでも「四人組」のせいにしていたもんね。当時(30年程前)、ぼくは北京放送の短波放送(日本語)を聴いていたんだけど(BCLって知っている?海外短波放送を聴くのがはやっていたんよ)、あれもこれも四人組だ!って北京放送でヒステリックに何度も何度も言っていた。中学生だったぼくは、「へえそんなに四人組って悪い奴らだったんだ」って信じ込んでいた。

7はその「四人組」の一人江青(ご存知毛澤東の奥さん)が大きく関係した革命バレエ「紅色娘子軍」交響組曲。文革時代はこの革命バレエ「紅色娘子軍」、舞台芸音楽「白毛女」、そして次の「黄河」しか管弦楽を演奏する事が許されていなかった。
  

「北京からいい知らせ」を演奏したあとで、四人組の張本人である江青が関係する作品を取り上げるのは、何とも心憎い。「本当に四人組ばっかりが悪いの?じゃこの作品の存在意義は?」ってなんかプログラミングを通じて、聞き手に問いかけているような感じ。

8はご存知「黄河」ピアノ協奏曲。ぼくはこの作品を”世紀の駄作”と呼んでいる。がちゃがちゃピアノとオケが鳴っているだけ、おまけに3楽章では中国国歌義勇軍行進曲の冒頭は出てくるわ4楽章では毛澤東を讃える「東方虹」、極めつけは共産主義のテーマ曲とも言われる”インターナショナル”(ロジェストヴェンスキー指揮ボリショイ劇場) (トスカニーニ指揮NBC交響楽団 アメリカ国歌もついているよ、ゲッ!) まで登場。

思わず4楽章ではぼくは耳を塞いでしまった。ぼくより昔の世代の人はこのインターナショナルを50-60年代に学生・労働者として歌っていたと思う。共産主義という国家が作り上げた架空の世界にどれだけの人が傷つき命を落としたかと思うと、香港フィルの熱演にもさすがに拍手はできなかった。拍手をすることは共産主義を認める事になる、とボクは思ったんで。

で、最後の9。これだけ作曲家名を書いたのは、エドデワールト&香港フィルお披露目公演の際にこの作曲家の作品を取り上げたからです。今日の作品は香港の中国返還に際して作曲されたもの。返還自体はぼくはちっとも嬉しくないのですが、作品自体はとても夢に満ちあふれた感じで、香港の前向きさ、良くも悪くもクヨクヨしないところが現れていました。そしてこの曲だけが全く中国政府の関与を受けていない作品。

一晩でなんか共産主義国家中華人民共和国の姿を垣間見たような気がします。そして教条主義に共産主義が走ると、こうも硬直した文化しか生まれてこないのかと。
芸術はやはり絶対的に自由な環境に有るべきです!

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あと2日で香港も漸く新年、今年は02/18が元日となります。アジア圏では韓国も中国も香港も台湾もシンガポールもヴェトナムも旧正月で明日からお休み。日本ぐらいですね、アジアで休みじゃないのは。旧正月をちゃんと休むと対アジア外交も意外にすんなりして~って思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか? {どっかで聞いたせりふだなぁ}

旧暦上の今年最後の演奏会は今晩、香港フィル&エド・デ・ワールトのコンビでなんと「黄河」他オールチャイニーズの作品。


詳しくは英語のサイトを見るよりこっちの中国語のサイトがわかりやすいかも。日本じゃ決してエドの「黄河」なんてのは聴けないでしょうねぇ、ここはやはり地元の利!

では遅ればせながら良いお年を♪

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極々局地的にヲタクの間で大受けしている(らしい)謎のアメリカレーベルSelectmediaのCDがどっさり送られて来た。特にビックリこいたのがこれ。
    

左から(ジャケットみただけではわからないけど)チャイコのSym.5、マーラーSym.1、ブラームスSym.3。まあいわゆる通俗名曲揃いなんですけど、何もかもが超トンデモ!指揮者もオケもどうやらロシア系なんですが、Googleを使ってもYahoo!を使ってもまったく指揮者名もオケ名も全くhitしない怪しいお歴々。演奏者が怪しいだけならまだしも、演奏がこれまで聴き馴染んでいる演奏と全く違う。テンポも強弱もフレーズも。でもすべてがあのチャイコのSym.5だし、あのマーラーSym.1だし、あのブラームスSym.3。一体全体どんなものなの?って訊かれてもちょっと答えづらいですが、とにかく全てがデフォルメされています。遅いところはさらに遅く、デカい音はさらにデカく、静かなところはさらに静か。しかしよく考えてみると、今迄チャイコ定食とかマーラー弁当とか、ブラームス・セットを食べていただけで、シェフのこだわりチャイコとかマーラーとかブラームスを食べてなかったってこと。
ぼくは中学生くらいからクラシックを聴きだしたけど、今回購入したCDを聴いてみて、ずっとJIS規格な演奏に感化されていたんだなって、痛感しました。そして音楽の奥深さを強烈に実感。

こんな怪しいCD、珍奇な安っぽいジャケットみたらわかるように、日本の大手CDショップでは全く売っていませんから念のため。ぼくが購入したのはアメリカのネット販売ショップです。

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YouTubeをウロウロしていると、実にいろんなものがでてきますね。
今回はバンコク・オペラ。ここの音楽監督で作曲家でもあるソムトウ(SOMTOW)が恐らく自分でアップしているバンコクオペラの演奏風景の数々。


コシファントゥッテとか


タイーだ!じゃなくてアイーダ(その1)とか


どうだ!アイーダ(その2)。


ワーグナーもビックリ、ラインの黄金(その1)


チャオプラヤー川の黄金じゃないよ、やっぱりラインの黄金(その2)


リサイタルとか、まさしく不思議な魔笛とか色々他にも登場します。興味が有る方はここをクリックしてみてね。

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1980年4月に初めてチェリビダッケの演奏会を大阪で聴いて以来6年ぶりのチェリの来日公演、1986年10月17日金曜日でした。同じホール(大阪フェスティバルホール)で同じ「展覧会の絵」がメインプロでした。演奏を聴いて茫然自失したぼくは目に感動の涙をいっぱいうかべて舞台に駆け寄り、チェリに握手を求めていました。足が既に悪かったチェリ、ぼくに駆け寄ってくれて、握手をしてくださいました。握手した彼の手の実に大きいこと!そのふと我に返り、足の悪い彼に悪い事をしたな、と猛省・・・。

翌日(10/18土曜)、大阪梅田にブラブラぼくは出かけました。あるショッピングセンターのエレベーターを待っていました。エレベーターのドアが開いた時現れたのは、なんとチェリビダッケと彼の通訳。チェリとボクの顔を見合わせ同時に「あれ!」という表情に。「君は昨日コンサートに来ていたよね」と。「覚えて頂いていましたか!足の調子が芳しくないのに失礼しました。ぼくは6年前、ロンドン交響楽団との演奏会を聴きました。」と伝えると「6年前ということは、君はコレくらいの身長かい?」と120cm位の高さを笑いながら手で示していました。「いえいえ高校生ですよ。大阪でマエストロの演奏会を聴いて以来、最も素晴らしい指揮者として再来日を待ち望んでいました」と話すとチェリは突然こう言いました。
「君はブルックナーを聴いた事があるか?」と。「マエストロは評価されませんでしょうが、FMラジオでマエストロのブルックナーは何度か聴いています」と答えると、「ラジオはダメだ。あれは音楽ではない。君は東京に来て私のブルックナーを聴きに来ないか?」と実に真剣な表情で尋ねられました。大学生だったぼくは授業やバイトの事もあって、東京のブルックナー公演があることは知っていても、チケットを買ってはいませんでした。そのためマエストロには「東京公演のチケットは持っていませんので、聴く事はありません」と答えました。するとチェリは「是非聴きに来なさい」と。何のことを言っているか、ボクの英語力が拙いためか理解できなかったのですが、とにかくぼくは「残りの日本公演、大成功である事をお祈りします」と答えてチェリとの会話は終わりました。

彼の言葉がどうも引っかかって翌々日の10/20(月)に招聘元の梶本音楽事務所に電話し、土曜日の会話とボクの名前(チェリには名前は伝えていなかったのですが)を伝えました。梶本側は「彼のようなマエストロはよくこういうことをおっしゃるんですよ。一応マエストロにはお話しますが、あまり何も期待しないでくださいね」と何ともつれない応対・・・。
念のため翌日夕方に梶本に電話すると「xxxさん、お電話お待ちしていたんですよ!マエストロからはxxxさんがおっしゃる通り、「大阪で出会った男に10/22のブルックナーのコンサートに招待した。」と伺いました。しかしチケットは関係者用を含め完全に売り切れてしまい、xxxさんにお渡し出来る分がまったくありません。もし可能でしたら本日(10/21)の名古屋公演にお越しいただけますでしょうか?xxxさんへマエストロからのご招待チケットをご用意できますから」と一転して懇切丁寧な受け答え!ぼくが電話したのは17時過ぎ、新幹線に乗ってもとても開演時間には間に合わなかったので、残念ながらその場でご辞退しました。

そんなことがぼくにはあったこのコンサート、そしてその模様を収録したCD。


初めてサントリーホールで演奏をチェリが行ったにも関わらずホールの特性を知り尽くしているような音楽作りですね。1音1音が溢れんばかりの魅力にあふれている。FM東京はこのブルックナーのコンサート以外にも演奏会の模様を放送しているので、ぜひコレも商品化してほしい。ちなみにプログラムはこれ。
ロッシーニ/どろぼうかささぎ、序曲
Rシュトラウス/死と変容
ブラームス/交響曲第4番
いずれもチェリが得意にした作品ばかり。

そして4年後、再びチェリが来日した時、信じられない嘘のような話がまた起こりました。その話はまた後日。

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今年も宜しくお願いします!!!

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あと数時間で2006年も終わり。blogを書いていると(きちんと定期的にはupしてなかったけど)、読み返してみたら、意外なことが結構感じてしまう。その筆頭が「あれって今年だったっけ!?」。1年が年を重ねる頃に本当に早くなってきているな、ってつくづく実感。
6月迄Dblogにblogを書いていたけど、読み返す迄半年前にここのblogに乗り替えたとは思っていなかった、てっきり去年だったかと。まぁこれって時が経つのが早いのではなく、単なる物忘れ、もしくはボケが始まっているかもしれませんが・・・。

クラシックネタを読み返してみると、ある曲のCDが3回登場している。マーラーかショスタコヴィッチかと思っていたら、意外にもこの曲。
 

モーツァルトの「レクイエム」でした。

今年の干支は犬(狗)でした。各地で戦争やテロがますます頻発している。無意味な戦争やイデオロギーや宗教の対立で兵士や一般市民は果たして「犬死に」していないだろうか。世界中で弔いの声や音楽が鳴り響いていたことと、ぼくがblogでレクイエムを何度も取り上げたのは、必ずしも無関係とは言いがたいなぁ。

ところで今年最後(というか数時間前)に買ったCDはこちら。

オールソンのピアノ、マクシミウク指揮ポーランド国立放送オケのショパンピアノ協奏曲第1番&第2番、他です。BBC「MUSIC」今月号で結構高い評判だったのと、HMV香港でHK$69(1,030円位)だったんで。


2006年もいろんな人と出会いました、そんないろんな人たちに助けられました。
みんな本当にありがとう!

そろそろ2007年、みなさんにとって良い年でありますように♪

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2006/2007の香港フィルのシーズンの中でも注目をしていたオスモ・ヴァンスカ指揮の演奏会、華南・ヴェトナム出張のため、聴きそびれて実に残念だったのだけど、なんとRTHKのサイトでその日のコンサートの全て(2時間3分)が動画で見られます。



PCユーザーの方でしたら、この動画をGetASFStreamなど使えばDLも可能。

今迄香港フィルの事を紹介してきていますが、「果たして香港フィルってどれ位の実力?」と思った方、是非動画でチェックしてみてください。

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なんとも正体不明な安倍晋三内閣が出来て、2ヶ月以上経ちますが、このblogで書いた首相官邸の話、まだ直っていません。(以下10月に書いたぼくのコメントを転載)『どうやら小泉カラーは首相官邸では抜けきれていないようで。一見首相官邸のサイトはすっかり安倍晋三総理一色だけど、ほらここをクリック!したら、ちゃんと純ちゃんがまだ総理大臣として紹介されていますんす!』いい加減に気がついて、修正しないのかな?それとも純ちゃん再登板のため、ファイルのを残しているのか???

ところでYouTubeで結構オモシロいのを見つけましたんで、ちょっと紹介。

まずは黒澤明の名作「用心棒」


そしてコッポラの「The Godfather」


「スパイ大作戦」(Mission Impossible)も


最後は「スターウォーズ」


小泉純一郎自身はもとより、郵政民営化の動きや安倍政権誕生への道程、そして小沢民主党との関係など、名作映画の名場面を見事に活かしてて、なかなか見ものです。粘土か何かで作られている政治家たちが、なんともリアルに感じる。

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1996年の12/15にボクは関空から飛び、香港に降り立ちました。
          
(左から東京のイギリス大使館が発行した3ヶ月VISA、関空出国スタンプ<左上>、香港入国スタンプ<左下>)

香港で働きだしたのは大学卒業後の平成元年から神戸や大阪で勤務していたある会社の駐在員として赴任したため。数年後帰国命令が出たんだけど、それを断って香港で自分で仕事を探し、今に至っています。
10年の間、色々なことがありましたが、全く後悔する事がない、香港では仕事やプライベートで出会った実に多くの人たち、その人たちにぼくはいつも支えられてやってきたな、としみじみ感じる。


これからもずーっと香港に居座るつもりです。

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前回紹介したLA SCALA BOOKSTOREなるCD、買いそびれた数点を買い求めるべく、また中古屋に木曜と今日再訪。買いそびれた分、全部残っていました、ホッ♪

今回はスカラ座の以外にもこんなCDを買いました。



まずはインドカレー屋のBGM、このCDは去年日本で発売されて、結構評判になっていたのは知っていたんだけど、まさか香港で未開封「見本盤」がHK$25(350円)で買えるとは!

インドカレー屋の下にあるのは、新日鉄コンサート40周年記念CD。高校2年生だった竹澤恭子、19歳の長谷川陽子や大学1年生の長谷川陽子(いずれも録音当時)など今をときめく日本人音楽家が目白押し!これはHK$15(210円)で買いました。

新日鉄コンサートのCDの横は寺内タケシとバニーズの”レッツ・ゴー「運命」”。エレキの王様寺内タケシがクラシックに挑戦(昭和42年<1967年>録音)したもの。今から40年近く前になんともエキセントリックな音楽を演奏したんでしょう!なおこれはHK$18(270円)で買いました。

このCDを通じていろいろネットで調べていたら、なんとその当時、エレキ禁止令なるものが発令されていたそうです。
1965年、栃木県足利市教育委員会が「エレキ禁止令」を出したのを発端に、“エレキギターは不良の温床”として、全国規模でエレキ弾圧・追放運動が起きたという。番組での寺内タケシの発言によると、エレキのライヴに行ったら停学、エレキをやったら退学だったらしい。そんな全国のエレキ少年たちからの窮状を綴った手紙や声、「エレキ禁止令」への反発から寺内タケシが始めたのが、「スクールコンサート」である。

もっとも、当初は学校関係者の無理解に苦労したそうで、「スクールコンサート」の実現に向け、寺内タケシは3年間で100校回ったものの、どこも門前払い。話だけ聞いてくれた学校でさえ、たった3校のみという。落ち込んだ寺内タケシが「恥を忍んで」訪れたのは、故郷の茨城県土浦の母校だった。
「噂には聞いていた。泣くんじゃない。うちの学校でやれ。正式に『芸術鑑賞会』として取り上げる。命を懸けてもお前を守る」
母校の校長(柔道八段)の理解と協力により、「エレキ禁止令」から3年後の1968年、寺内タケシは母校の茨城県立土浦第三高校でのコンサートを実現した(寺内タケシの第1回「スクールコンサート」は、公式には1974年らしい)。
寺内タケシによると、年間180回行うコンサートのうち、40回が「スクールコンサート」とのこと。1回につき百万円もの赤字を背負うことになる「スクールコンサート」を、寺内タケシは今までに約1,300校で行い、2004年12月には、音楽を通じた青少年教育に貢献したとして、文化庁長官表彰を受けている。


レッツ・ゴー「運命」の上にあるのがカンテルリのコシ・ファン・トッティ。これが一番高くてHK$28(400円)。

それにしても一体なんでこんな日本盤が香港の中古CD屋にあるんだろう???

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最近ご無沙汰していた中古CD屋に寄ったら、こんなのが。

まずムーティのはミラノスカラ座再建50周年記念ライブ(18/May '96)、カラヤンのはフィガロの結婚全曲(4/Feb. '54)、フルトヴェングラーのは'50年3-4月に演奏されたワーグナーの指輪の抜粋、トスカニーニのは戦後演奏されたライブ満載(展覧会の絵全曲とかヴェネチアのフェニーチェ劇場にて演奏されたモルダウだとか、ルツェルンで演奏された死と変容とか)。今日はこの4タイトルを買ったのですけど、お店にはその他にジュリーニのアルジェのイタリア人(全曲)とか、カンテルリのコシファントッティ(全曲)、ヴォットのボエーム(全曲)とか、スカラ座の名歌手ハイライトなどがありました。

お店に有ったこれらのCD、すべてあのイタリア盤についてあるシールがついていて、いずれもそのシールが破られていない未開封モノばかり。

裏表紙にはLA SCALA BOOKSTOREって書いているのですが、自主制作盤?装丁も録音状況もしっかりしている。そしてどうやら正規盤としてリリースされた事のない録音が大半。とりわけトスカニーニのはそう。

実はこれって相当お得な買い物だったのでしょうか?
購入価格は2枚組でいずれもHK$28(約500円)!

各タイトル数枚在庫があったのですが、あしたまたお店に行って買い占めるべきだろうか?

だれか教えてください!!!

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前のblogを書いた翌日から実は日本にいてて、さきほど香港に戻りました。
東京で前回紹介したJFKの追悼ミサのCDを買いましたが、実に素晴らしい。
演奏家はもとより、そこに集まった聴衆、録音に携わったスタッフまでが
なぜここでこのモーツァルトのレクイエムを演奏をしているか、
極めて歴史的で悲しくもしかし意味深いコンサートであることを
一体となって実感できる完全実況録音。
録音史上誠に希有ではないかと思います。

このCDを聴きながら今から10年程前に香港でぼくが列席した追悼ミサを
思い出しました。
今なお数々の不審な点が残る英ダイアナ妃の追悼ミサに、香港の英国国教会で
最も古いSt. ジョーンズ教会に参列しました。平日の昼間に行われたので、
思ったより列席者は少なかったのですが、参列者のいずれもが全く本人の
自由意志で列席しているのでそれがかえって実に厳かで心がこもった雰囲気。
香港政庁のトップとか結構列席しているのかも?って想像していたのですが、
トップ政府関係者はある人以外は、いわゆる一般人ばかりでした。
ある人って誰って?曾蔭權(ドナルト・ツァン)です。

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今日11/22は35代アメリカ大統領J.F.ケネディがテキサス州ダラスで暗殺された日。



彼の弟でケネディ政権下で司法長官を務めていたロバート・フランシス・ケネディ(RFK)は37代大統領選挙に立候補した。民主党党員選挙を破竹の勢いで勝ち進み(ご存知の通りアメリカでは通常、共和党民主党の各党員選挙に勝ち残った候補者が本選挙で戦う)、カリフォルニア州での党大会で勝利宣言をカリフォルニアのアンバサダーホテルで行った直後、ボールルームからレストランの厨房に繋がる通路でロバートは暗殺された。JFKの死後僅か約5年後の1968年6/5。

YouTubeに当時の非常に貴重な様子がupされています。

まず勝利に沸くアンバサダーホテル。1つ目と2つ目の途中まで勝利宣言を終えて、会場にあとにするボビー(Robertのニックネーム)。悲劇はその直後、2つ目の動画の後半。



一体何が起こったのか、とにかくとんでもない悲劇が起こったことが、会場の大混乱の中、次第に明らかに。


「会場のみなさん、どなたかお医者様はいらっしゃいませんか!!!」との壇上からの呼びかけが実に痛々しい。

あとYouTubeではpart4-7と続きますが、次第に悲劇の状況が明らかになる。


もしかしたら37代アメリカ大統領になったかもしれないロバート・ケネディを描いた映画BOBBY: RFK37がアメリカで上映された。


兄JFKもそうだけど、ボビーの暗殺事件も実に謎が多い。ボビー暗殺の犯人のサーハン・べシャラ・サーハンは犯行時に何者かによって催眠術を施されていたという説、捜査に当たったロス警察が2000枚以上の証拠写真等を早々に焼却廃棄するなど。

日本では偶然なのかJFKが暗殺された今日、1964年にケネディ大統領追悼ミサ(ラインスドルフ&ボストン響)実況を収録したCDが発売された。
    


クラシックファンの間ではこの録音はかなり有名で、LPで40年くらい前に発売したきり、それから一度も再発されなかった。今回は日本だけで現在リリースされています。

若い2人の兄弟が夢や理想、希望に満ちあふれていたアメリカをさらに素晴らしいアメリカを築きあげようとしながら、いずれも志半ばで凶弾に倒れた。彼らが亡くなって40年近くが経ちますが、(歴史にifはタブーだけど)もしケネディがアメリカを指導していたら、今のアメリカはどんな国になったのでしょうか?それとも彼らは必然的に凶弾に倒れる運命であったのでしょうか?

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前回のアメリカのクラヲタ君は笑えるネタだったけど、今回は笑えない。

いじめの本質が全く実感していない人が、いじめを語るとこうなるのか、そして政治家とはかくも愚かなのか!と思わざるを得ない。次々にいじめを苦にして死んでいる、凶器を持たないいじめの犯人がそこにいるのに、「だめだよぉ〜」って萩本欽一みたいな悠長な口調で何?

信頼する神経内科の先生の言葉をよく思い出す、「いじめはマスコミによる伝染病です」と。節度を持っていじめで自殺した人たちのことを報道しないと、今いじめで苦しんでいる人に「自殺したら?」と背中を押しているようなもの。

「いじめられている諸君、なんとかがんばれ!」なんてとても言えない。ぼくの学生時代より遥かに今のいじめは陰湿で、根が深いと聞く。人が死んでいる(自殺している)ことから、いじめている奴らは明らかに殺人者であることを、はっきりというべきだ。

それに関連してフリーターとかニートとか援助交際とか訳の分からない言葉を使って本質をごまかすことは、もうやめてほしい。フリーターは日雇い(週雇い、月雇い)労務者だし、ニートはまさしく非労働者だし、援助交際は売春。

同様にいじめ、って言葉もぼくは気にくわない。未成年者が行っているから、「いじめ」って言葉で片付けているけど、実態は法律上は名誉毀損、パワハラやジェンダーハラスメントといった暴行罪になる。もう「いじめ」ではない、「暴力」もしくは「恐喝」だ。いじめ野郎が多額の金をクラスメートに要求する。どう考えても未成年が用意できるわけがない。これがいじめ?明らかに恐喝だよ。

もう少し毅然な態度を政府も学校も、そして警察も検察庁も裁判所も取らないと、今では社会病である「いじめによる自殺」は減らない。

かつてのいわゆる弱虫クンが自殺をしているんじゃないことを、早く気がついてほしい。

そんな意味で、最初に書いたバカみたいなお触れ書きをかいて一体どうなる!?
「政府はいじめ対策、取り組んでいますよぉ〜」ってうつつを抜かしている間にも、今日、そして明日、いじめに苦しみ、いたたまれなく自殺という手段を選んでいる将来ある若者がすぐそこにいることを、ちょっとは考えてほしい。

命の大切さをよく問うひとがいる。そんなのんびりしたことしてどうする!いじめが犯罪である事を、はっきりと示すべきだし、ある部分法的にも取り締まるべき。それは自殺者をこれ以上ださないためにも、そしていじめという犯罪者をこれ以上増やさないためにも。

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まずは下の画像をクリック(マーラーSym.8 1部のエンディング)



クラヲタ諸君(ボクを含め)、家ではこんなことやっているしょ!?
同じくマーラーSym.8 2部のフィナーレもちょっと紹介♪



そして出色はこれ(わんちゃんも出るよ♪)



アメリカの21歳クラヲタWilliam Zauscher君の勇姿(?)を全部みたい方はこちらへ。R.Straussの「死と変容」のフィナーレはマエストロ級です。

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ポール・モーリアさんが南仏ペルピニャンで死去された、81歳。クラシック音楽にどっぷり浸かる前まではぼくはポール・モーリアが大好きで、確か高校生の時に神戸国際会館でコンサートを聴いた。イージーリスニングってカテゴリーでポール・モーリアの音楽は区分されるけど、ある意味随分な言い方だなぁ、って以前から思っていた。イージーって意味は安易とか簡単とかで訳されるけど、老若男女を問わず気軽に音楽を聴けるような作品をポール・モーリアやジェームズ・ラストとかは大変な努力で作曲や編曲をしたと思う。難しく表現する事より、よりわかりやすく表現する事がどれだけ何事でも大変なことか。
SAYONARA、ポール・モーリアさん。

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ネットで貴重な情報を提供してくださるユビュさんのユビュ王の食卓で10/11に紹介されていたイスラエルフィル(IPO)70周年記念CDがISREAL MUSICから漸く届いた。

収録曲はユビュさんのサイトに詳しく書かれているので、ここは手抜き(すんません、ユビュさん!、それともコピペしてよかですか?)

クラシック音楽を聴きだしてからかれこれ30年近くなるけど、どういうわけかズービン・メータとIPOの演奏を10代は好んで聴いていた。シューベルトのSym.全集もベートーヴェンのピアノコンチェルト全集も、そしてデジタル録音のLP(マーラーSym.4)も全て最初に買ったのはメータ&IPOだった。このBoxセットには、シューベルトのSym.9や皇帝やマーラーSym.4が収録されていて、こづかいやバイト代から捻出してLPを買っていたその頃をついつい懐かしく思い出してしまった。

DeccaやDG、EMIの寄せ集めだけでなくIPOやイスラエル放送局の秘蔵の初出ものもあるし、12枚組で10,000円切るお得なお値段、そして何よりも解説の小冊子に掲載されている貴重な写真の数々。初演を指揮したトスカニーニはもとより、IPOとの初共演や砂漠で演奏をするバーンスタイン、少年バレンボイムや若きアシュケナージ、オケピットでリハーサルをするジュリーニ(なんとIPOはジュリーニとファルスタッフをオペラ上演していたんですよ!)、湾岸戦争当時アイザック・スターンが防毒マスクをつけてヴァイオリンを弾いている姿など満載!

IPO創立30周年目の1966年度の演奏会ポスターが写真で載っていましたが、指揮者陣はこの通り。C.デイヴィス、G.ベルティーニ、P.クレッキ、C.M.ジュリーニ、I.ケルテス、A.ドラティ、G.ショルティ、C.ミュンシュ、S.コミッショーナ、J.バルビローリ、J.クリップス、E.インバルなどなど。こんな蒼々たる指揮者達がワン・シーズンの間に創立僅か30年のオケを立て続けに指揮するなんて、ちょっと考えられないですよね!

最初に紹介したISRAEL MUSICでしか手に入らないBOXセットですが、是非通販でお求めください。ちなみにISRAEL MUSICには日本語のページもあるので、注文するのは実に簡単です。

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面識も何もないですが、ばってん荒川さんがお亡くなりになりました、69歳。詳細は毎日新聞のサイト byウエブ魚拓にて。

いつも派手なおばちゃんの格好をしたばってん荒川さんしか見た事がなかったので、このニュースに載っている彼の写真を見て、「人違い?」って思いました。
ぼくが知っているばってん荒川さんってこの格好だけだもん。



ハンドル名をBatten(ばってん)と名乗っているんで、なんとなく知らない人とは思えなくて・・・。

謹んでご冥福をお祈りします、

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よく訊かれる、「作曲家で誰が好きなの?」って。本当に困った問いかけなんだけど、どうしようなーって。マーラーもベートヴェンもモーツァルトもショスタコービッチも好きなんだけど。よく考えると気がついたら、いつもブラームスのシンフォニー、とりわけSym.1。ぼくの問いかけをこのシンフォニーの1楽章は厳しい視線でみつめる。そして2楽章で受け入れてくれて、「君、どうしたの?はなしてごらん」って声かけてくれる。そして3楽章で何かきっかけを与えてくれて、4楽章で天の声を聞かしてくれる。言葉も何も無いけど、「そうか、ブラームスはそう考えてたんだ」ってことを抽象的な言葉を受けて、なんとなく啓示を感じる。分かってくれないだろうな、この抽象的な展開を。でもぼくが音楽や絵画に心を入れ込んだのはこういう心の出会いです。

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