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香港からブツブツ
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ニホンでは未だに上映されていないようだけど、タイトルに書いた作品が
近々に香港で上映開始します。

タイトルでは一見難しそうな、政治がらみの作品かと思われますが、
ポスターを見ればおわかりのようにコメディーです。


7cff8924jpeg










(ヒトラーの愛犬ブロンディ、敬礼してます)

この映画で登場するヒトラーは、性的不能者で、おねしょが治らない
父性愛に飢えたドラッグ中毒者という設定、監督はスイスの出身の
ユダヤ人監督ダニエル・レヴィ氏。

ドイツでは未だにヒトラーを描く事は未だに相当神経質になっており、
ましてナチス時代を笑い飛ばすなんてことは簡単なことではないようです。
2年前に見た
Der Untergang(英題はDownfall、邦題は「ヒトラー最期の12日」)
真っ正面から人間ヒトラーを描いたばかりに相当の反発をくらったようですが、
ぼくは実に興味深い作品でした。今回の作品は真っ正面ではなく、
笑いの対象という、またドイツでは受け入れがたい設定での作品。
いくら監督がスイス出身のユダヤ人とはいえ、一体どうなんでしょう・・・。

なにはともあれ、どんな作品か今から楽しみです。

なおMEIN FÜHRERの公式サイトは
こちら(ドイツ語のみ)です。

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先日ご存知の通りパヴァロッティが亡くなったけど、
もう追悼盤CDが店頭に並んでいました。

ちょっとばかり段取りが良過ぎない?
商魂たくましいっていうかなんて言うか・・・。

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Answers.comっていう検索サイトがあるんですが、 「サンフラシスコ交響楽団」を検索してみると、 このオケでかつて活躍した小澤征爾について紹介されているけど、 我々が知っている小澤征爾とちょっと違うような気がするのですが。 このサイトです。

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まずは話題のMt.Scopusで演奏されたマーラー”復活”より


Met100周年で演奏されたレオノーレ3番より



投稿者のayabooonはばってんです、念のため〜

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このページでNAXOSを紹介するのは恐らく初めてかもしれないけど、
ぼくはNAXOSのまさしく黎明期より注目をしていたレーベルで、
個人的にはK.ハイマン社長やマダムの西崎崇子さんや西崎さんの
ファミリーには親しくおつき合いさせて頂いていました。
別にそういうわけでNAXOSの紹介を避けていたわけではないけど、
今回リリースされたCDというか付録にはかなり驚かされました。

タイトルはNAXOSのA-Z of CONDUCTORS (8.558087-90)、
CD自体は4枚組で物故したマエストロ指揮者約50人の録音を集めた
いわゆるチョイ聴きCDなんですが、付録についている古今東西の指揮者を
紹介したBOOKLETが凄いんです。
960ページものBOOKLETに310名もの指揮者のバイオグラフィーが
書かれてあります。そしてかなりマイナーな指揮者も満載です。
すみませんがYURI FAYER、GRZEGORZ FITELBERG、MAX GOBERMAN、
KARL RISTENPARTって一体誰ですか?
ぼくが聞いた事もない指揮者がゾロゾロ出てきます。
なおNAXOSに関係している指揮者は(恐らく)もれなく登場しています。

指揮者関連のヲタクには必携の一品ですよ!

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Mt. Scopus
マーラーファンやレニーファンには待望のCDが遂に11月に発売されます!

ご存知の人も多いですが、この演奏会は第三次中東戦争(六日間戦争とも
言われる)
の直後に行われ、戦争で傷ついた兵士が多くこのコンサートに
招待されました。その様子は"A Journey to Jerusalem"という記録映画に
収められていています。


また一部の画像はLeonard Bernstein: Reaching for the Note
見る事が出来ます。


実はは去年の6月、レニーのマーラー復活 in HebrewがDLできるぞ!って
タイトルで紹介したけど、著作権とかの関係でか、現在はDLできません。
でもあと2ヶ月待てば、この奇跡の名盤がどなたにも聴く事ができます。
20年以上前にこのLPを聴き、心底感動したのが昨日のようです。
知り合いのキリスト教関係者の方にヘブライ語の歌詞を
ローマ字表記にしてもらい、なんとかヘブライ語で覚えようと
思ったけど、全く歯が立たず・・・。

まあとにかく、こんな貴重なCDを出してくれてありがとう
タワーレコードジャパン

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このケント・ナガノ指揮ベルリンドイツ交響楽団のDVDに収められている作品の
全曲がタダでDLできますよ!(何故かモーツァルトのSym.41だけはupされていない)
ドイチェヴェレのClassical Masterpiecesに入り、iTuneを使ってポッドキャストから
DLするのが簡単かと紹介します。
http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=169059132 Beethovenfest

また2001年、去年、そして今年のベートヴェンフェストで演奏された中からいろんな作品が
これまた無料で同じくドイチェヴェレのサイトのBeethovenfest BonnからDLできます。
http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=182630585&s=143443
南アフリカユースオケのベートーヴェンのSym.5、ヴェネズエラアンサンブルの展覧会の絵や
ドイツカンマーフィル&P・ヤルビィ&ムストネンのVn協奏曲Pf版なんてのもあります。

全部ただ!

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と声をかけてみても、彼はもうこの世にはいない。
指揮者って長命な人が多いので生きていたら89歳、
でも17年前の1990年にレニーはこの世を去ってしまった。
彼の演奏会は僅か3回しかナマで聴く事はなかった。
最初のはFCユースオケを率いて演奏された広島平和コンサート
そして広島平和コンサートのたった1ヶ月後に行われた
イスラエルフィルとのコンサート、その全てがあまりに強烈だった。
広島平和コンサートでは何か特別な機会にレニーが演奏をする
ベートーヴェンのレオノーレ3番序曲が聴けたこと。
伝説のアムネスティーコンサートのLPをご存知でしょうか?

バイエルン放響とのライブ公演ですが、LP発売期間が短くて
なかなか入手困難だったのですが、漸くCD化されてボクも早速購入しました。

なんとも言えない緊迫感、夏の広島で聴いたレオノーレ3番を
思い出させてくれました。

イスラエルフィルの演奏会はご存知の通りマーラーの9番を演奏しました。
リハーサルにIPOから招待して頂き、終演後レニーといろんな話をしたことが、
もう22年前のこととは思えない程、鮮明に覚えています。

今迄いろんな演奏家のLPやCDを聴いてきたけど、恐らく最も多く
聴いた演奏は、レニー指揮ウィーンフィルによるブラームスのSym.4。
この録音当時の映像が漸くDVDになりました。

このジャケットはレニーがDGと録音した(恐らく)全てのブラームスの
作品をおさめてあります。そしてLPやCDでは出なかったセレナーデNr.2も有。
早速Sym.4を観たけど、なんか全く次元が違う演奏で呆然とした。
とにかく感じるしかない、言葉には表されないね、ここまで凄いと。

亡くなって17年経つけど、全くレニーの音楽はすれれるどころか、
ますます改めてその凄さに慄然とするしかないな、って思いました。

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今週金曜土曜で香港フィルの2006/2007シーズンは終わり。
フィナーレを飾るのはロシアの指揮者アンドレイ・ボレイコ。
日本では東響やN響を指揮しているし、今年はPMFに参加するので、
ご存知の方も多いかとは思いますが、ぼくは初めて聴く指揮者です。
最近出た彼のショスタコSYM.4、なかなか良かったなぁ。

一部ではマーラーみたいな演奏って書いてあったけど、
他ならぬショスタコがマーラーを意識して作曲したとも
言われているので、その意味ではマーラーっぽいってのも
うなずける、かな。そもそもSym.4は歴史的に曰く因縁めいた作品だから
殊更にショスタコらしさ(?)を意識しているというか、
初演者であるコンドラシンの演奏が呪縛のようになってる気がする。

ちょっと脱線しますが、かつて若杉弘さんがこんなことを
言っていました。「ブルーノ・ワルターがマーラーの作品を
いくつか録音しているけど、録音していない作品の方が、
指揮者はより自由に演奏しているような気がする。
マーラーの弟子であるワルターがこう演奏したのだから、
ワルターの演奏からあまりにかけ離れた演奏すると、
それはマーラーが意図とした演奏ではない、と
勝手に勘違いをしている」と。

話がマーラーに飛んだんでこのCDを紹介します。

これはボレイコが2003年迄音楽監督をつとめていた
ドイツのイエナPOを振ったマーラーSym.3。
オケの自主制作盤なので簡単には入手できませんが、
極めてボルテージの高い演奏でビックリです。
1楽章から煽る煽る、パワー全開です。
それでいて、深く沈潜する旋律ではとても慎重で、
決して力任せではないです。
フィナーレですが、なかなか終わりません。
スヴェトラーノフの「ローマの松」みたいに!
今年50歳のボレイコですが、もっともっと活躍してほしいですね。

さあ明日はボレイコのプロコのSym.5、そしてジョシア・ベルが
チャイコのVn協を弾きます。
オケに訊いたら殆ど売り切れってことで、慌てて買いに行ったら、
一番安い席しかありませんでした。いくらだった思います?
HK$100(1,500円)でした。ぼくはメンバー割引で$85(1,300円)。

ところでmixi情報を2つ。
ぼくが立ち上げた香港フィルのコミュはこちら。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2325423

そしてあるんですねボレイコのコミュも。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2176817

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話題の本、新潮新書から出ている麻生太郎著の「とてつもない日本」ですが、
ぼくも早速読んでみましたがなかなか興味深いですね。

とにかく安倍晋三が強烈に嫌いなので、たろうちゃんには
若干エコ贔屓しちゃうとこもあるかもしれないけど、やはり政治家には
ある程度経験を積んだ人物じゃないといけないな、って実感しました。

あっ、今回はその「とてつもない日本」のことでは無く、
彗星のように突如ヴェネズエラから現れてきた1981年生まれ、
現在26歳のグスタヴォ・デュダメルについて。
そのサイトをご覧になっている方は彼の事をご存知な方も
多いでしょうし、”グスタヴォ デュダメル”で検索すれば、
バイオグラフィーを見る事が出来ると思うので詳細は省略。

CDデビューはなんと名門DG、手兵シモン・ボリバール・ユース・オーケストラと
録音をしたのですが、いきなりベートーヴェンのSym.5とSym.7。

DGには、それこそ歴史的な世界を代表する指揮者陣がこぞって録音を
していますが、いきなりデビューでベートーヴェンのシンフォニーってのは
聞いた事がありません。
CDを聞いた方も多いと思うけど、凄いドライブ感で圧倒されます。
かつてのカルロス・クライバーを彷彿させます。
でもクライバーはウィーンフィルですからね。デュダメルは
ユースオケを振って、これだけ凄い演奏をしているのだから、
その才能とレベルの高さはとてつもない、と思う。

そして先日デュダメルがシュトットガルト放響を指揮して、ヴァチカンの
ベネディクト16世の80歳生誕を祝うコンサートのDVDを買って見ました。

ヒラリー・ハーン独奏のモーツァルトのVn協奏曲、ドヴォルザークのSym.9、
ガブリエリの作品など。
シュトットガルトというドイツ名門オケを指揮しても、
なんら怖じ気づくような様子も見せず、自分の求める音楽を
ひたすら追い続けているって感じ。特にドヴォルザークはとてつもない。
最近こんなダイナミックで叙情的な演奏を聴いた事がないですね。
DVDを見ていて、デュダメルの髪型とか顔つきが少し似ているから
かも知れないけど、若い頃のチェリビダッケを彷彿とさせてくれます。
戦争直後のベルリンに突如現れたルーマニアの指揮者チェリビダッケ、
ベルリンフィルは、チェリビダッケにとっては、殆ど初めて振る
プロのオーケストラ(オーディションではプロのオケを振ってはいますが)。
晩年のチェリと若い頃のチェリとは、残された映像を見る限りでは、
指揮ぶりも演奏スタイルも相当異なっていますが、もしかしたら
デュダメルもこれからチェリビダッケのようになるのかな?と
想像してしまいました。これからデュダメルはエーテボリ交響楽団や
ロスアンジェルスフィルの音楽監督に就任しますが、
スポイルしないで、この類い稀な音楽性を大事にしてほしいです。

ところでご存知YouTubeにはデュダメルの映像がかなり出ていますが、
オススメをちょっと紹介。

まずはスカラ座poを振ったマーラーSym.3の第一楽章のending。


そして終楽章のエンディング。



極めつけを3つ。シモンボリバールユースオケがスイスの
ルツェルンで演奏した際の映像。


のだめカンタービレのSオケを思い起こさせてくれます。







ねっ、とてつもないデュダメル でしょ!

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香港フィルの2006/2007シーズンは翌週(デュトワ指揮)と
翌々週(ボレイコ指揮ヨッシャ・ベルvn)で終わり。
それから夏休みを経て、9月から2007/2008のシーズンが始まります。
来シーズンの内容は前回紹介しました通り超豪華!今から期待ワクワクです。

ところでこのサイトを見ている方の多くはmixiを利用されているかな、と思いますが、
来シーズンへの期待を込めて、mixiに香港フィルのコミュをぼくが立ち上げました。
mixiでのアドレスはhttp://mixi.jp/view_community.pl?id=2325423です。
参加条件は自由、トピック作成の権限も自由としています。
是非コミュに参加ください〜!

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香港フィルの2007/2008シーズンが昨日漸く発表。
来シーズンは近年来で出色のプログラム揃いです!

音楽監督エドによる「薔薇の騎士」コンサート形式でシーズンは9/27からスタート。
実際は09/08-09にベートーヴェンのピアノコンチェルト全曲コンサートがありますが、
これはちょいと地ならし(?)コンサートかな。
なおこのピアノコンチェルト全曲演奏、ソリストは1曲につき1人、
2日間に分けて演奏します。そりゃそうだよね、演奏する方も観客としても、
なおこんな馬鹿げた東京でのコンサート、やる方もやる方ですよ。

その他ではマーラーの4番と6番を(これであとは8,9番を残すのみ)、
通称カラオケリング、エルガーSym.1やアランフェス協奏曲、
シェーンベルグ管弦楽編ブラームスのピアノカルテット、ウォルトンの「ヘンリー5世」、
パユとの共演でニールセンのfl協奏曲などとにかくいろんなタイプの音楽が盛りだくさん。
客演奏者もハンパじゃないです、バリー・ダグラス、ワン・ジャン、
ユンディ・リ、ジョセフォヴィッツ、アックス、さっき書いたパユ、
日本人では諏訪内晶子に五嶋みどり。

あのぉー、ニューヨークやベルリンやロンドンじゃないですよ、香港の話ですよ、念のため。


詳しくは香港フィルのサイトを是非覗いてみてください
サイトには演奏風景の映像や音声がアップされていますよ。
今、香港フィルが熱い!

...ところで今日の気温は29度、湿度95%。
香港は今日も暑い!

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昨年10月、台北出張の時に購入したショルティ最後の旅というDVDを買ったあとで、
いろいろショルティの足跡を調べたんですが、その際にとても気になるCDがでてきました。

これはハンガリーにいた時期に彼が師事を受けたバルトーク、ヴェルネル、コダーイの
作品を集めたCDです。
ショルティはユダヤ系のため、戦前祖国ハンガリーから脱出しました。
また戦後ハンガリーが共産化したこともあり、西側で音楽活動を行っていました。
東欧民主化のあと、漸く祖国に戻り、ハンガリーのブタペスト祝祭オケと録音したのがこれ。
長いショルティの録音歴で、ハンガリーのオケとの録音は初めて。
この録音の約3ヶ月後の09/05にショルティは亡くなってしまい、
最初で最期の祖国のオケとの録音となりました。

ただそれだけの理由でこのCDに興味がわいたのではなく、
録音されたバルトークの"Cantata Profana"について
ショルティ自身が語った内容があまりにも感動的だったからです。
(限定盤には彼のそのコメントと幼少時代からの彼の写真が
 おさめられた小冊子が付いています)。

1997年の2月、私はベルリン・フィルハーモニーとハンガリー放送合唱団を指揮して、バルトークの「カンタータ・プロファーナ」を演奏しました。演奏をしているうちに、私のなかに切実な思いがこみ上げてきました。それは、私の全生涯、これまでたどってきた旅の全てが、このカンタータの物語の中に含まれている、ということでした。

 物語です。九人の息子を持つ父親がいました。彼は息子達を、農民とか商人とかいったありきたりの人間にではなく、鹿を撃つ狩人に育て上げました。息子達は成長するに従って、森の奥深くにまで狩を進めて行きましたが、ある日魔法の橋を渡ったときに、彼らは  美しい鹿に姿を変えられてしまいました。

 長いこと息子達が戻らないことを心配した父は、彼らを探しに出かけました。とうとう彼はあの橋を渡り、泉のほとりに着きました。そして、九匹の鹿を見つけたのです。彼はその中の一番大きな鹿に銃でねらいをつけました。そしてまさに撃とうとした瞬間、彼は鹿が話すのを聴いたのです。その鹿は語りかけました。私は、あなたが最も愛した長男であり、もしあなたが私達のうちの誰かを撃とうとするなら、私達の角はあなたを引き裂いてしまうだろう、と。

 「私と一緒においで」と父は息子達に言いました。「お母さんは、寂しく、悲しみながら待ち続けている…・・、家には灯りも点いているし、食卓も整えてあるし、コップには飲み物もあるのだから」。息子達は言いました。「私達はけっして戻れません。私達の角は、家の戸口を通れないのですから」。捜索は哀しい事実を父に突きつけで終わりました。息子達はもう違ったものになってしまい、前の様にはけっして戻らないのだ、という。

 私はこの物語を、これまではいつもバルトークの生涯のアレゴリーとして理解してきました。しかし二月のあの日、このカンタータを指揮しながら、私は理解しました。私もまたこの鹿だったのだということを。この息子達が生まれ狩の訓練をしたように、私も生まれてそして音楽によって気持ちを通わせる訓練をしました。そして幸せなことに、私は音楽が豊かに息づいている国、ハンガリーで成長しました。そして人生の喜びとして音楽の力を熱く信じていました。

 しかしある日、まだ若かったとき、私は家族と祖国から離れました。私は音楽を追い求め、運命は私自身を私の狩のいけにえに仕立て上げました。私の人生の進展は私の角となり、祖国に帰ることを妨げました。

 私の人生は、いまや終わろうとしています。最近私は、バルトークの「カンタータ・プロファーナ」とコダーイ「ハンガリー詩篇」、ワイナーの「セレナーデ」のレコーディングを するために、少しの間ハンガリーに戻りました。これらの録音は私の先生達に感謝を示すものでした。

 ある日、私の古い友のズージ・ダンクスがやってきて、バラトンフェカジャールの村へ遠足をしないかと誘いました。それは私の父が生まれた村でした。私たちがそこに着いたとき、村の広場で多くの人が立っているのに出合いました。ズージは、私が祖先の村へ帰ったしるしに、記念の木を植える光栄を用意してくれていたのです。木のそばには、小さな銅版がはめこまれた石碑が建てられ、そこにはこう記されていました。「ショルティ・ギェルジィ、今は指揮者のサー・ゲオルグ・ショルティの訪問の記念に」。

 セレモニーが終わった後、村長は狭い村の道を通って、私達を古いユダヤ人墓地に案内しました。そこで私は、はじめて、祖父のサラモン・スターンと祖母のファニーの墓を、そして叔父のリポットの墓を見ました。第二次大戦の末期、押し寄せるロシア軍と撤退するドイツ軍の間の前線になっていたこの地区で、この墓がまだ残されていたのは奇蹟のようなものでした。

 私は午後の日差しの中に立ち、祖先の墓に囲まれ、そしてしばらくしてバラトン湖を見下ろす丘の上に立ちながら、この六十年の年月を通じてはじめて、私がどこかに属している、という思いに浸っていました。ハンガリーはふたたびヨーロッパの一部になり、垣根は取り払われたのだ、ということを悟りました。

 鹿は故郷に帰りました。彼の角は故郷のドアをくぐることが出来たのです。なぜなら、彼が不在の間に、戸口は段々高くまた広くなっていたからです。


昨日香港の中古CDショップで漸くこのCDを発見しました。
今迄日本に戻った時、結構マメに中古屋の在庫を調べていたのですが、
なかなか見つからなかったんです。
GET出来たのはこのショルティのコメントが入っている限定盤の方!!!
なお値段はHK$68(約1,000円)でした。


ショルティはハンガリーでのスタジオ録音のあと、
多忙なスケジュルをこなしそして07/12と07/13に
チューリッヒトーンハレとマーラーのSym.10の
アダージョとSym.5を演奏しましたが、
これが彼の最期コンサート。
その模様を収めたCDが近々発売されます。

(翌07/14にロンドンでROHのガラコンサートを指揮したような話もあります)

このチューリッヒトーンハレはショルティの膨大なオーケストラ作品で
初録音となった1947年の『エグモント』序曲と『レオノーレ』第3番を
収録したオケです。
ショルティが戦渦を避けて逃げ込んだスイスにあるチューリッヒトーンハレが
ショルティが録音した最初と最期のオーケストラとなりました。

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かつてグラモフォン・ジャパンって雑誌がありましたがご存知でしょうか?
イギリスのグラモフォンを元に日本語版として刊行されていましたが
わずか数年であっという間に廃刊になりました。
この雑誌、かなり好きだったんだけどな、ぼくは。
CDメーカーお抱え評論家なんかがいなくて、
結構ズバズバとコメントしていたのに。

ところで中国では人民音楽というタイトル(いかにも中国的な雑誌名!)で
グラモフォン中国語版が販売されています。

今月の特集はエド・デ・ワールトin香港。エドが香港フィル(HKPO)の音楽監督に就任以来、
ぼくのわが街オケHKPOは飛躍的な成長を遂げています。
就任以来、マーラーを積極的に取り上げ、あとは6,8,9番が演奏されていないだけ、
そして来年からはワーグナーの指環全曲をコンサート形式で取り上げます。

えっと人民音楽には毎月2枚のCDがついていて、イギリスのグラモフォンと同じく、
新譜やオススメCDのちょい聴き集のCDが1枚、そして毎月いろんな特集CDが
ついていますが、今月はエッシェンバッハが2004年10/30、
北京国際音楽節で演奏されたライブ録音。

いかにもエッシェンバッハらしく急発進、急ブレーキ、ねちょねちょ聴かせてくれます。
アンコールはラコッツィー行進曲と”売られた花嫁”よりコメディアンの踊り。
(これも収録されています)

ちなみに人民音楽は一冊RMB30(約450円)です。

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1990年、チェリが手兵ミュンヘンフィルと共に再び日本にやってきました。
前回の来日ではブルックナーはサントリーホールでSym.5を演奏したのみでしたが、
'90の来日公演はずらりブルックナー。

*10月4日:フェスティバルホール
ブルックナー/交響曲第8番
*10月6日:オーチャードホール
ブルックナー/交響曲第4番
*10月8日:オーチャードホール
ブルックナー/交響曲第7番
*10月10日:オーチャードホール
ブルックナー/交響曲第8番
*10月12日:パルテノン多摩
ロッシーニ/「どろぼうかささぎ」序曲
Rシュトラウス/ドン・ファン
ブラームス/交響曲第4番
*10月13日:武蔵野市民文化会館
ブルックナー/交響曲第7番
*10月16日:サントリーホール
ブルックナー/交響曲第4番
*10月18日:サントリーホール
ブルックナー/交響曲第7番
*10月20日:サントリーホール
ブルックナー/交響曲第8番

それにしても凄いね、書き並べてみると改めて!

ぼくは初日の大阪フェスティバルホールの公演を聴きました。
他ならぬチェリの演奏会ですから、会社には有休を取って万全の体制。
大阪フェスティバルホール近くのヒルトン大阪のロビーで開演前に
お茶でも飲もうかと立ち寄ったところ、燕尾服の上にトレンチコートを
まとった大男が背広姿の男性に腕を抱えて貰いながら歩いていました。
「チェリビダッケ!」

4年の歳月を経てまた彼と偶然出くわしました。
前回に較べてかなり歳をとった様子で、チェリのことを知らない人は、
ごっつい図体の足の悪い爺さんにしか見えないでしょうが、
ぼくにとってはとんでもないマエストロ、そしてまた偶然の再会!!!
またもや図々しくも彼に近寄り「前回の来日の時にエレベーターで
お会いして、ブルックナーSym.5東京公演を誘って頂いた者です」と
言うとチェリは覚えて下さっていて「No Ticketsだったそうだね」と。
さらに「今からホールでブルックナーSym.8のリハーサルがあるが、
聴きに来るか?」。勿論聴きに行きます!と即答しました。

大阪フェスティバルホールの入り口に行くとそこにはこんな張り紙が。
「チェリビダッケ・ミュンヘンフィル公開リハーサル」
つまり誰でもチェリのリハーサルが聴けたんですよ、ビックリ。
後日知り合いに聞いたのですが、ミュンヘンでは基本的に
チェリのリハーサルは全て一般公開されていて、誰もが自由に聞けるそうで。

夕方5:00頃からリハーサルが始まりました。チェリはホテルから
そのままの姿で、つまりトレンチコートを羽織ったまま指揮台へ。
足が悪いため、椅子に座ってのリハーサルが始まりました。
(実演でも椅子に腰掛けての指揮でした)
ゲネプロなので、殆ど演奏を止めることもなく、全楽章通し。
しかし3楽章でチェリが振り間違えたのか何かで、
とんでもなくアンサンブルが乱れたのにはビックリ。
その時ばかりはさすがに演奏を止めて再び同じ旋律を弾き直し。
そして圧倒的な終楽章を終えたのは6:30。
開演30分前に漸くリハーサルは終えました。

そして7:00、今度はトレンチコートを脱いだチェリがゆっくりと
舞台の袖口から現れました。

一晩にチェリのブルックナーSym.8をほぼ2回、
生で聴くなんて想像出来ます?


Altusから先日、来日公演の展覧会の絵とシューマンのSYm.4がリリースされました。

この演奏会の数日前に大阪フェスティバルホールでのチェリのかけ声は
もっと凄かったですよ。
特に展覧会の絵の”カタコンベ”(CDだとトラック16の1分43秒あたり)では、
ホール中にチェリの「えぇぇぃー!!!!」がこだましたから。

十八番中の十八番、ブラームスSym.4、死と変容、どろぼうかかさぎ序曲、
そしてこの世の音楽とも言えない程美しいピッチカートポルカが来月発売されます。

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今日05/26、アルバンベルグ弦楽四重奏団(ABQ)のコンサートに行きました。
彼らの演奏は20年以上前からLPやCDで聴いていたけど、
ナマで聴くのは実は今回が初めて。
別に避けていたわけではないんだけど、随分昔に聞いた友人の一言の影響で、
今迄コンサートには行っていませんでした。
友人のコメント、「ABQの演奏をナマで聞いたら、他のSQを聞けなくなるよ」

ABQを初めて聞いたのはベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番(Op.135)。
きっかけはマーラーのSym.3の終楽章に凄く似た作品が
ベートーヴェンにある、って知り合いから聞いたことから。
聴いてみると、確かにこの16番の3楽章Lento assai, cantante e tranquilloの
出だしはほんとにマーラーのSym.3そっくり。
マーラーの頭の中にはこのベートーヴェンのフレーズが残っていてて、
Sym.3を作曲している時、ふとこの旋律をうかべたのかもしれません。

さてコンサートプログラムですけど、こんな感じ。
ハイドン:弦楽四重奏曲Op.20-4
ウォルフガング・リーム:Grave(トーマス・カクシュカの思い出)
べートーヴェン:弦楽四重奏曲13番(大フーガ付!)

タイトルに書いた「最初で最期のABQ」ってのは、近々ABQが解散をするから。
ヴィオラ奏者のカクシュカが2005年に亡くなってから、
彼の弟子、イザベル・カリシウスが正式なメンバーとして迎えられましたが、
カクシュカが存命中に決まっていたABQのコンサートスケジュールを終えると、
解散をするそうなのです。
05/31にソウルで行われるコンサートには、はっきりとサヨナラコンサートと。


ですからぼくにとって今晩のABQのコンサートは最初で最期。
大フーガを終えて、ぼくにとって最初で最期のABQのナマ演奏は終わると
思っていたら、とんでもないことが。
アンコールでベートーヴェンの16番の3楽章を演奏してくれたのです!
そう、最初にぼくがABQを知ったあの曲を。本当にたまりませんでした。
心からの感謝を込めて、スタディングオベーションでABQに拍手をしました。

ABQのCDといえばなんと言ってもEMIと録音したベートーヴェンの
弦楽四重奏曲全集でしょうね。



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出張で東京に来ていますが、来日の際は必ず円盤巡り。
今回も数枚買いましたが、店頭を訪れる迄全く知らなかったのがこのCD

キタエンコ&アンサンブル金沢(OEK)によるショスタコと
チャイコフスキー作品集。
今、金沢ではこんな素敵な音楽が石川県立音楽堂ホールでは
奏でられているんですね、羨ましい。
音楽が今まさしく生まれてきたような瑞々しさに溢れている。

韓国KBS交響楽団をキタエンコが辞めたと思ったら、
OEKのプリンシパル・ゲスト・コンダクター
最近就任しているとは知りませんでした。
キタエンコは現存(?)するロシアの指揮者としてはイチバンぼくは好きです。
彼がかつてシェフだったベルゲンPOとライブ録音したブラームスのSYM.4と
モーツァルトPF協奏曲23番のCD。(全く入手困難です、すみません)
もっともぼくが愛するブラ4とモーツァルトPFコンチェルト23番です。
キタエンコ、香港フィルに来てほしいなぁ。

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日本では6月末に発売されるチェリビダッケとRAIトリノとのライブ映像。

版元であるOpus ARTEから第一弾としてブルックナーSym。9が出たので早速見て(聴いて)みました。

チェリと言えばすぐテンポの事を言われ、やれシュトットガルトRSO時代のテンポがいいとか、いやいやミュンヘン時代が良いとか、そういうコメントを聞きますが、オケも演奏した場所も曲も聴衆も異なるのに、どうして比較が出来るのか、ぼくには理解に苦しみます。

このDVDは60代のチェリビダッケですが、晩年とそれほど基本的には変わっていないです。抑揚の効いたダイナミクス、確実なテンポの取り方、恐ろしいぐらい巧みな指揮ぶり、40年前にヨーロッパではこんな素晴らしい音楽が流れていたのかと、改めて驚愕。しかもベルリンでもウィーンでもパリでもロンドンでもなく、イタリアのトリノで、です。

映像を見るたび感じますが、チェリの指揮って本当に素晴らしいですね。打点をどれくらいの高さで打ち、指揮棒の先をどのように向けて振るか、両腕の幅や高さはどうすれば良いか、パウゼをどうやって止め、そして始めるのか。何もかもが思いつきやひらめきではなく、全て考え尽くされている。こんな指揮者、世の中にいるんでしょうか???

今月はまたOpus ARTEから第二弾としてベルリオーズの幻想Sym.が発売されます。

チェリはこの曲を余り評価していなかったって聞いていますが、どのように聴かせてくれるのか楽しみ。

チェリ以外の指揮者のDVDで、これから楽しみなのはこれ。

クーベリークの名演奏がどっさり詰まったDVDです。

ポートレイト~ラファエル・クーベリック(2DVD)
DVD1
・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調 K.504『プラハ』[25:00]
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
・ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番 Op.72a [16:00]
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 
・ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 Op.36[35:00]
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』[55:00]
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 
DVD2
・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』[67:00]
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 リハーサル映像付き
・「彼の音楽的生活より、ある風景」

詳しくはHMVのサイトをご参考迄に。

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2ヶ月ぶり、お久しゅうごうざいます!

今日、ロストロポーヴィッチ(ニックネームはSlava)が亡くなった。
ちょっと前にはエリツィンが亡くなったし、何かソヴィエトの歴史が
次第に消え去って行くような感じがしました。


ぼくはあまりSlavaの熱心な聞き手ではないけど、このCDは大好きです。


1968年8月21日、ロンドンのプロムスで演奏された演奏会が収録されています。
曲はドヴォルジャークのチェロ協奏曲、スヴェトラノフ指揮ソヴィエト国立orch.。
演奏直前、聴衆が何かを叫ぶ声が収まっているのですが、実はこの演奏会の
数時間前の08/20の深夜、ソ連が率いるワルシャワ条約機構軍がチェコに
軍事介入したのです(チェコ事件)。
軍事介入した国が介入された国のもっとも愛されている作曲家の一人、
ドヴォルジャークの作品を演奏するのですから、演奏するSlavaをはじめ、
そこで演奏する人たちは相当複雑だった気持ちでしょうね。
ちなみに聴衆が叫ぶ声、これはおそらく「軍事介入反対!」
といったニュアンスの事を叫んだのでしょう。

ところでタイトルに書いたSlavaに捧げる演奏会、今日はたままた香港で
ロンドンSOの演奏会を聴きにぼくは行っていました。
演奏に先立ち、オケの代表がスピーチ。
「演奏に先立ち、悲しいお知らせをしなくてはなりません。今日ロストポーヴィッチさんが病気で亡くなりました。SlavaとロンドンSOは実に46年に渡って素晴らしく、思い出深く、実り大きい関係が続きました。近年ではショスタコヴィッチの全曲演奏やさまざまなコンサートをSlavaと行いました。20世紀を代表する作曲家たちはSlavaのために多くの素晴らしい作品を作り出しました。今夜の演奏会はそんなSlavaに捧げたいと思います」
LSOのプレスリリースはこちら。

確かにSlavaがもっとも(今となっては)晩年に指揮者として
関係が深かったのはロンドンSO。
今夜のベルグのVnコンチェルト(vnはツィンマーマン)、
マーラーSym.5(いずれも指揮はダニエル・ハーディング)は
本当に感動的な演奏会でした。

これからSlavaを追悼する演奏会が色々開かれるかもしれませんが、
亡くなった当日に追悼演奏会を聴く、それも故人と本当に密接な関係が
あった音楽家による演奏会ってそうめったに遭遇するものではありません。

今夜はここに紹介したSlavaのドヴォコンを聴く事にします。


ところでぼくが前にロンドンSOを聴いたのはチェリビダッケが率いたときの27年前の今日。


ボクのコンサートの思い出をご覧ください。
全く同じ日とは偶然だとすればちょっと話が出来すぎている!

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来週土曜、久々の引っ越しをするんですが(といっても香港島内)、長年放ったらかしの”つんどく”を整理して、これを機にどう考えても要らない、もしくは読まないものをポイポイ捨てようっと。まぁ出てくる出てくる!とっくの昔に処分したビデオデッキの説明書やら、数年前のフードデリバリーのカタログなどなど。一方では「そういえばどこに行ったんだろう、あれ?」ってのが出てくる出てくる♪

ではばってん通称ヲタコレの一部を公開。


ばってんがクラヲタになったきっかけとなった小澤征爾&ボストン交響楽団の演奏会。当時小澤征爾もボストンSOも全然知らなくて、親に連れられ聴きに行ったコンサート。あの時コンサートに行っていなかったら、CDまみれの家になっていなかったかも・・・。

それからはクラヲタ街道ばく進!そして初めて巨匠中の巨匠の演奏会にふれたのがこれ。

レニーとイスラエルフィル(IPO)のマーラー9番。レニーの演奏会はその1ヶ月前に広島平和コンサートが初めてだったのですが、やはりマーラー9番は特別。実はあまり知られていない話ですが、当初IPOは来日公演を9番ではなく6番を計画していました。IPOとレニーが来日するニュースを雑誌で見てすぐぼくはIPOに公演予定曲を手紙で問い合わせた際の回答が6番だったのです(その手紙が出てこない・・・)。「日本では'70にレニーとNYPとの名演奏が有名です、是非9番に変更してください」と返信したところ、しばらくして「9番に変更になりました」とIPOから再び返信が。レターの主は現在も事務方のtopをつとめるAvi Shoshani氏。そして来日の際Avi氏に面談したところ「今からレニーがリハーサルをするのでホールに来るか?」と。勿論!リハーサルはウエストサイド物語でした。温泉場か旅館の便所下駄みたいなのを履いてのリハーサル。IPOのメンバーはとにかくレニーが何か指示していてもずっとぺちゃくちゃ喋っている。それに怒ってレニーが「出て行け!」と。怒られたそのメンバーはそそくさと舞台袖口へ引っ込んじゃった、ヲイヲイ!えも何事も無かったかのようにまたリハーサルは続く。”マンボ!”のかけ声を何度も何度もやり直しを命じるレニー。何かととても印象的なリハでした。ところでAvi氏からぼくのことをレニーは聞いていたらしく、終演後のサイン会でレニーと長々と話をしました。特に広島平和コンサートの事について。非核への思いとかを伝えると、非常に彼は喜んでくれて、ちょっと涙ぐんでいました。そしてレニーがサインと一緒にぼくのに書いてくれたのがこれ。”Again!”って書いていますが、残念ながらこれを最期にぼくはレニーの演奏会に接する事はできませんでした。

ヤンソンスについても少し。今じゃもうとんでもないマエストロになっちゃいましたね。彼の演奏会をはじめて聴いたのはオスロフィルとの来日公演。まぁその時点でもマエストロでしたが・・・。公演後サインをもらいに楽屋裏に行きました。差し出した彼のCDを見て一言。「こんなぼくのCD出ているの?」って。差し出したのはBBC MUSIC MAGAZINEの付録でついていたR.Straussの”アルプス交響曲”全曲(オケはBBCウエールズSO)。彼に雑誌の事とか教えてたら、「後でホテルにfax送ってくれない?」と。それで雑誌の表紙とかコピーして送った返事がこれ。

んで手紙を今度はオスロに送ったらこれが届きました。

手紙とヤンソンスのサイン入りポートレート、そしてオスロフィルの演奏会スケジュール表とディスコグラフィーなどなど。全く違う機会に指揮者の尾高忠明さん(CDでヤンソンスが共演したBBCウエールズSOの音楽監督だったので)にインタビューした際、このエピソードをお話すると「全く彼らしいね。ウィーンでヤンソンスとは一緒に勉強した仲だけど、若い時から今に至る迄本当に素晴らしいパーソナリティーをしている」と。

いきなりハングル語だけど、これはぼくがソウルに出張に行った際の戦利品。

一日まるまる仕事が無い日があったのでソウル市内のCDショップに行ったところ、韓国のトップオーケストラと言われるKBS交響楽団のCDが一枚もない。ホテルのコンセルジェからKBSに連絡をとってもらったところ、KBS放送局にはあるとのこと。早速KBSまで行ったのはいいのですが、受付も守衛もみんなハングル語(そりゃそうだわな)。なんとかかんとか担当者のとこにたどり着きました。数枚CDを購入した際にぼくが「そういえば、最近佐渡裕がKBSSOを振りましたよね?ぼく佐渡さんとはちょっと知り合いなんですよ」と言う(担当者は英語ケンチャナヨー「問題無し」)と、書棚から佐渡さんの演奏会プログラムを持って来てくれて「いいよ、持て帰って」って。他にもKBS関連の本とかいろいろ貰っちゃいました、恐縮恐縮&カムサムニダー!!!

佐渡さん関連ではこれもついでに。

左は聖響ちゃん、右は佐渡さん。どっちも関西弁でサイン!


いきなり時代は50年近く前に戻りますが、これは1959年11/05にボスコフスキーがウィーンフィルと東京体育館で演奏した「ウィーン・フィルハーモニー交響楽団”シュトラウスの夕べ”」のプログラム。ぼくが生まれる前の演奏会です。両親が聴いた演奏会でもありません。これは原宿近くの東郷神社にぶらっと寄った時、蚤の市みたいなとこで見かけて買ったもの。この手の収集家では全くないのですが恐らく300円か500円だったんで買ってみました。実は貴重なシロものすか?

引っ越し作業はまだまだ始まったばかりですが、もうかなり億劫なんですがね。さて音楽でも聴こうかっと。

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