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香港からブツブツ
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昨日 「ヒトラー 最期の12日」 を見てから、自分としては感じるものがあって、blogに書いてみたものの、どこか完全燃焼できるものがありませんでした、正直言って。実は大学にいた頃から同士をリンチ殺人した連合赤軍の問題や戦後のイスラエル建国にまつわるユダヤ人問題には(ある意味)関心があって、つとめてその手の書籍や文献を読みあさっていたのですが、未だに消化しきれない自分が正直あります。思想とは何か、真理とははたして何か、民族と言うのは何か、ということについて、稚拙な経験と知識を以て対峙していたのですが、やはり自分としては無理があったようです。先日のコメントでは非常に稚拙なコメントを性懲りもなくさらけ出した自分の愚かさに恥じらいを覚えます。映画と言う媒体を通じて自分がこの大きな問題に対してどこまでコメントができるか、率直に言って全く自信がありません。でも今の自分にとって感じる事を今日の時点で吐露する事は、随分あとになっては恥ずかしいばかりの言葉であっても、それを残して置くことに、ある意味意義を感じるので、敢えて残しておきたいと思います。数日後、改めてこのヒトラーの映画を見て、感想述べたいと思います。

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クーベリークのドキュメントDVD MUSIC IS MY COUNTRYを見た。バイエルン放響やウィーンフィルとの演奏風景などがふんだんに盛り込まれているが、このディスクの見どころは何と言っても人間クーベリークの生き様。朴訥すぎるまでの音楽、人生、自由、祖国チェコに対する想いのひたむきさに気が付く事でしょう。その姿はまさしく神々しいばかり。ぼくの好きな指揮者のチェリビダッケやバーンスタインといった「濃いぃ系」とはクーベリークは一線を画する指揮者と思われがちですが、確固たる信念を以て生き続けたクーベリークの強靭な信条にふれて感動を覚えました。

DVDを見るまで実は知らなかったのですが、1991年チェコフィルとの来日公演がクーベリークにとっては最期の演奏会であったんですね。ぼくは大阪公演を聴きました。感動とかそういったものをこえた、とてつもない体験をしました。しかし日本公演の後、体調を崩したため、静養のためにオーストラリアに行ってものの、さらに悪化をしたため自宅のあるスイスに戻ったこと、その数年後帰らぬ人となってしまったことをクーベリーク未亡人が語っていました。こういう事実を聞かされると、もし高齢をおしてまでわざわざ日本にまで来て頂かなかったら、彼はもう少し長く活躍できたかもしれないと、複雑な心境になりました。掲載したCDジャケットは先日発売されたクーベリークの東京公演、そう生涯最期の演奏会の貴重な録音です。


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ぼくが21歳+1日(つまり前日4/12が誕生日)のテンシュテット&LPOの大阪公演マーラーSym.5とハフナーが正規盤で発売されるとのこと、Bravo!

当時マーラー好きの友人からの誕生日プレゼントでチケットを貰ってこの演奏会に聴きに行きました。ぼくは当時マーラーを聴きだしたばかりで、テンシュテットという指揮者がマーラーの作品を録音し始めていたこと位しか知らないで、この演奏会に行きました。とにかく凄い燃焼度のコンサートで、「この変テンコリンな指揮するおっさん、なんやねん?」というのが率直な感想。


でもそのあと、彼のことがどうも忘れられなくてロンドンフィルに手紙を書いたところ、ハイケンドルフの自宅からサイン入りポートレートが送られてきました。次の来日の時、彼のマダムとは控え室で少しお話をしたのですが(同じくフェスティバルホール、金蘭千里学校(高校&大学)の授業公演)、マエストロはクタクタで、結局お話できずじまい。来日公演といえば、いわば小遣い稼ぎみたいな演奏する音楽家もいる中、テンシュテットの来日公演は、すでにLDになっている(DVDまだ?)東京公演のワーグナーにもあるように、一期一会の渾身の演奏。

ぜひこのCDは亡きテンシュテットの素晴らしさを知る上でも是非聴いていただきたい1枚となるでしょう。


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Battenさん、お誕生日おめでとうございます!

だって、自己満足。4/12は誕生日でごじゃる。あーあ、42歳。

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こんな画像貼り付けて遊んでいるようです。こんな低次元な奴らに目くじらたてたら時間の無駄かな、と感じだしてきました。

戦争で被害を被った国で、いまだに金がほしいのか何か知らないけど、わぁわぁー言っているのは中国くらいでしょ。東南アジアや台湾は毅然と将来に向かって歩いているのに。

「愛国無罪」の元で破壊活動が様々なところで行われているけど、このシュプレヒコールは天安門事件の時にも叫ばれた言葉。今は反日活動だから、公安はろくに取り締まっていないけど、将来政府への不満に切り替わったら、どうやって彼らを押さえ込むのでしょうかね?ふふふ・・・。


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最近の中国の反日運動、あれなんだ?インターネットで集まった大学生が中心とか報道にあるけど、抗議行動で投石や卵を投げるなんて、国家の将来を担うインテリ層がする行動か?そもそも歴史教科書の中身、ちゃんと読んだのかよ?検定が終わっただけで、その本自体も公けになっていないのに、報道の自由のない中国で、一方的な政府お墨付き報道を鵜呑みにして活動して、オマエらバカか!だいたい歴史観ってのは国ごとに異なるのは当然。テメェーの都合のいいことばかり書いてほしいなんて図々しいんだよ。日本に来てかっぱらいや泥棒、おまけに殺人を散々犯すような国になんでへいこらせなあかんねん。それにな、空に向かってツバ吐くような行動やめろって。日本車を見つけてひっくり返したり、ボディー蹴ったりしているバカいたけど、所有者は中国人だぞ。日本料理屋に投石してるけど、経営者のほとんどは中国人だぞ。日系スーパーで働く従業員、これも中国人。日本製不買運動とかぬかしてるけど、日系メーカーで働く工員は中国人。今のような事態が続いて、会社が休業したりしたら、失業やら給料ダウンするのは中国人やで。それはオマエらの責任だぞ、ちゃんと真面目に働いている中国人を追い込むのは。あっちが不買運動しているんやから、ちゃんと同調したるで、マジで。本気で日本が中国人に不売運動したろか。「中国人には販売しません」ってやったったらエエねん。世界中でそうしてみ、こつこつ日本で勉強している中国人留学生、明日から何も買われへんねんで、日本で。だいたい自分でモノを作り上げようとはせず、日本製や欧米製のニセモノばかり作っておいて、偉そうな口たたくなよ。ペッペペッペと痰はくなよ、ゴミをポイポイ捨てるなよ、路上で意味もなくウンコ座りするなよ。

のぼせあがるな中国人!

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また先週書いた映画Downfallを今日また見ました。んー、いろいろ考えさせられるで、また謎が深まっちゃった、ってとこです。2回目に見る映画というのは、最初に見たときと違い(他の映画でもそうだけど)、細かい部分を冷静に客観的に見ることが出来るけど、この映画はまた宿題を貰ってしまった、ってそんな感じです。いろんな切り口で見ることができる、そして考える機会を与えてくれるというのは、ヨーロッパ映画ではよくありがち。そこが多くハリウッド映画、ないしはアメリカ人監督が作った作品と大きな違いで、ぼくがあまりハリウッド映画が好きでない理由のひとつ。ということで2回目見たにもかかわらずろくな感想が書けないけど、とにかく本当に考えさせられることの多い映画です。

この映画の感想を日本以外に在住しているたくさんの日本人の方がBLOGにコメントを書かれているのを読むことができますが、そんな中でドイツではすでに3月にDVDが発売されて、それをベルリンで購入した、という方がいました。アメリカのamazon.comでは発売日未定ってことなんで、仕方なくドイツのamazon.comで検索すると、確かに販売中!サイトに書いてあるドイツ語は全く解らないけど、英語字幕付ってみたいな事が書かれてあるので(Sprache: Deutsch (Dolby Digital 5.1) Untertitel: Englisch)、解らないドイツ語に悪戦苦闘しながら、なんとか注文してみました。

今年の初めはオペラ座の怪人にはまっていましたが、今は全く異なるタイプの映画にはまっています。ぼくにとっては今年は映画の当たり年なのでしょうか?


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どこの会社でもあまり世間には知られたくないことの一つや二つあるのは、まぁ仕方のないこと。しかしそれが人命に関わることだと、ちょっと話は別だよね。

先日日航に勤めるある方から聞いた話ですが、最近のJALの事故に絡むことで、いろんな人事異動が密かに起こっているらしい。兼子前会長の怪文書なんてのが、先日週刊新潮ですっぱ抜かれていました。この話があかるみに出る前に、JALの広報担当者は週刊文春はなんとか掲載をくい止めたけど、週刊新潮についてはくい止められなかったため、記事になったとか。そのおかげでその広報担当者は突然香港にある関連会社に異動になったとか(なんでまた香港やねん!と香港在住者としてはツッコミいれたくなるゾ!)。あまりに唐突な異動なので、香港にある関連会社への異動ということで、カムフラージュしているらしい。

JALでは以前から公にされたくない問題を起こすと、主に韓国に異動させているとか。理由は日本にとって近くて遠い、そしてもっとも関係を維持するのが厳しい韓国で敢えて働かせるのが目的(つまりペナルティー)だそうです。

事故は起きないのが一番いいですが、もし問題が起これば、速やかに事実報道をすることが、今後の再発防止に役立つはずなのに、JALはもみ消し工作を会社ぐるみで躍起になって行っているそうです。人の命を預かる商売としてあるまじき姿勢ですよね、これって。

だからぼくは日本に戻る時はもっぱらANAです。

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金聖響ちゃんのサイトに今朝チェリのことを書き込みしたんですが、今日CDショップに寄ると念願のチェリビダッケの新CDセットが販売されていました。HK$988で買ったので、日本円だと14,000円弱。日本だと税込で輸入盤でも20,000円くらいですんで結構リーズナブル、ラッキー♪買った後はとにかくニヤニヤ。昼に飲茶を食ったのですが、気もそぞろ。最初に何から聴こうかとどきどきわくわく。ガキと違うんだから、と思ってももう新品の野球グラブを買ったような気分。で、最初に聴いたのはバーバーの「アダージョ」。

ぶったまげました!!!

しばらくまたチェリ三昧が続きますな。ちょうど良かったわ、エドデワールトが香港フィルを今度振るのは年末だし。ニヤニヤニヤ。


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ベルティーニさんが亡くなって、2日目を迎えました。訃報を知った瞬間、茫然自失した木曜日の夜中でしたが、少しずつ彼が亡くなったことが、悲しいけど冷静に実感することとなった。でもまだ思い出話を書くほどの気にはなりません。

明日3/20、エルサレムで埋葬がとり行われます。

ところでいろんなサイト、主に個人Blogをみたのですが、実に多くのサイトにベルティーニさんを追悼する記事を書いていらっしゃるのを知って、とってもビックリしました。正直こんなに彼のことを書く人がいるとは思いも寄りませんでした。

画像はマエストロが40代にスウェーデン放送響と録音したドビュッシー作品集。瑞々しい演奏で大好きです。CDに是非してほしい1枚です。


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イスラエルの記事より

同じくイスラエルの記事より

彼との想い出はとてつもなく多すぎて、今はかえって何もコメントできません。
彼と出会って先月でちょうど20年たったばかりなのに。

ご自宅に電話をしたらマダムが「あなたのパパ、亡くなったのよ」って言われたときは、たまりませんでした。



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明日から始まります香港セブンスが!意外かもしれないけど、ぼくは大のラグビーファン。セブンスって何?って思う人も多いだろうけど、本来15人でするラグビーを7人でプレーするのがセブンス。スピードとウイングへの展開をどうするかが、勝負の決め手。毎年香港でセブンスは開催されるけど、今年はworld cup。日本チームも例年と違って社会人・学生の選りすぐりのメンバーを集めてチーム結成。去年までの3年、続けて香港セブンスでイングランドは優勝したけど、今年のイングランド・チームはsix nationや対抗戦では散々たる結果。香港はご存じの通りイングランド系(つまりイギリス人)が未だに闊歩しているとこ。さあーどうなる試合展開?というのが今年の見所。オールブラックス(ニュージーランド)とアルゼンチンが今年のカップを奪い合いそうってのが、ぼくの読み。明日から3日間、ラグビー三昧です。


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USAビーフを全頭検査をするしないということで日本では未だ牛丼が食べられない吉野家ですが、香港の吉野家では狂牛病の騒ぎがあった頃からずーーっと変わらず牛丼を食べさせてくれます。昨年11月にライブドアの堀江社長が香港に来られた際には香港の吉牛を食べた、そうで。社長日記にも書いてありますが、香港の吉牛のメニューの種類は実に多い。牛肉以外にも鶏肉、ご飯以外にもビーフン(米粉)やインスタントラーメン、キノコスープやら色々。で、最近登場したのが牛鍋、そうスキヤキ!です。でも全店スキヤキを出しているわけでは無いので、どこで食べられるか探すのも一苦労。で今晩ようやく見つけました!値段はHK$45(約630円)と少々お値段は高い。でも20:30を過ぎるとHK$39(約550円)。鍋にはお肉はもちろんのこと、白菜・シイタケ・糸コンニャク(関東ではしらたきっていうんでしたっけ)・うどんがちゃんと入っていて、それに生卵とごはん。ちゃんとスキヤキの基本はおさえてあった。味はちょっとうすあじだけど、まあまあいけましたです。

香港訪問される方、頑張って吉野家のスキヤキ探しをしてみてください。


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今日、ムーティ&スカラ座のベートーヴェンsym.1&2を中古屋で見つけました。このCDはイタリアのla Repubbiicaの購読者のみ販売したCDとか。なんでこんなCDが香港にあるのか不明ですが、とにかく HAPPY!。どうしてこんなフレッシュな演奏かとききながら驚嘆するばかり。中古CD屋巡りってのはほとんどの場合、ズッコケが多いけど、こんな円盤を見つけるとやはりや・め・ら・れ・ま・せ・ん!!!。

今まで中古屋で見つけたCDで一番驚愕したのは、ハイティンク指揮ECYOのブルックナーSYM.8。第三楽章の崇高さはウィーンフィルや彼の録音では決して感じられないものでした。blind testでこの彼のイメージで(こんな演奏だろうと思う)録音を聞いた人は「誰、この指揮者?もしかしてチェリ?」といったすごい演奏をしています。

あー、だから中古屋巡りはやめられない。(ちなみにこのムーティのCD、300円でGETしました)


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香港フィルのコンサートについては演奏会を聞き終えると必ずばってんの香港フィル日記に感想とかを書くようにしています。香港フィル側も承知の上で、彼らとしても香港フィルのことを日本人もっと知って貰いたいとの事。こっちのBlogほど更新してないけど(なんせコンサートやトピックが無いと書かないので)、是非覗いてくださいね。

先週聞いたホーネック指揮のモツレク、実に素晴らしかったです。どう素晴らしかったかって?ここをみてよねー。


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タイトルを読んで「ん、あれね。確かに」って思う方は多いと思います。今日チェリのリスボンライブを久しぶりに聴きました。第三楽章のAdagio、これ一体何?人間の奏でる音楽?と久々に恐れおののきながら聴きました。大阪で彼のブル8を聴きましたが、こんな演奏を彼はまさしく「具現」したのです。綾を紡ぎながら、そしてその綾の美の崩壊を我々に体験させてくれました。それは聴き手にとって「体験」そのもの。彼の音楽を揶揄する人がいることは承知していますが、その「体験」を会得していない人にはわかり得ない真の「美」そのものです。CDを通して疑似体験するしか、チェリ亡き後は「経験」できないですが、「体験」したものには、決して忘れ得ない「体験」そのものです。


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ここんとこライブドアのほりえもんとニッポン放送を巡っての色々なこと、どうでもいい政界をも絡んで大きな話になっていることは、ぼくがここで話題にもするなく、みなさん周知の事実であること。ぼくのBlogを読んで下さっていただいてる方は、どっちのスタンスでいるかはだいたい見当がついてるかと思いますが、ズバリほりえもんサイドです!既存のルール内で出来るだけの行動をほりえもんはやったと思います。それについて、なんら法的に問題はないし、だからこそ先日の外国人記者クラブで(特段)アメリカの報道機関がだれも来ていなかった事が顕著であるように、世界では全く当たり前の動きであることは、冷静な目を(global的には)持つ人であれば当然であるかと思います。でも悲しいかな、未だ日本では護送船団式でいきていくことが、脈々と生きている。それを打破すべくほりえもんはある意味「大バクチ」をしかけたわけですが、結果的にバッシングの対象となっている。地上波という全く時代遅れの世界にほりえもんが「大バクチ」をしかけたことが、ぼくとしては失敗なのかな?と思っています。彼ほどの先見性があれば、一方的な吐き出し媒体であるテレビやラジオ、新聞といったとてつもなくアナログな世界に「バクチ」を打つことなどせず、もっと一見成熟産業と思われながら、世界市場に於いてはまったくレベルの低いマーケットであるコモディテイーに「バクチ」をうってほしかった。たとえば通信媒体。日本の携帯市場はiMode に代表される世界、日本ではトレンドに思われがちであるけど、世界の通信市場では手つかずのエリア。日本では重宝がられている世界に対して、それこそ疎んじられている本当の世界に「バクチ」を打って欲しい。ニッポン放送やフジテレビといったような(世界的な全く認知されていない)弱小の世界になんかに「バクチ」を打たず、マードックのメディア世界に一石を投じるような「大博打」をしてほしいです。それだけの成熟性が日本の志ある方は認識をしているはず。とはいいつつもぼくの気持ちは「がんばれほりえもん!!!」っす。

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レイフ・オヴェ・アンスネスノルウェ室内楽団の演奏会に行きました。曲目は次の通り。

グリーグ; 「ホルベアの時代より」
モーツァルト; ピアノ協奏曲18番
バッハ; ハープシコード協奏曲 BWV1056(ピアノにて演奏)
ハイドン; 交響曲45番「告別」

コンチェルト以外は指揮者なしの演奏。室内オケの演奏というのはなかなか好きなのですが、今回の演奏会は出色の出来映えでした。とにかくフレッシュで音楽が喜びに満ちあふれている。ニコニコしながら演奏家が音楽をしているんですよ、聴いているこっちまで微笑んでしまう。とりわけグリーグ、しっかりとしたアンサンブルの演奏は今時世界中どこの楽団でも聴かせてくれます。でもなんともいえない「ゆれ」とか「間合い」、これがなかなか聴くことが出来ないんけど、このノルウェ室内楽団には最近すっかり聴くことが出来なくなった肌のぬくもりを感じさせる演奏を聴かせてくれました。この楽団の創設者で芸術監督でコンサートマスターのテリェ・テネセンの薫陶によるところが大きいでしょうが、彼の音楽を見事に演奏するメンバーの自主性の高さなくして、こんな音楽は奏でられないと思う。

オケのことばかり書いたけどピアノを弾いたアンスネス、これまた凄かった!ピアノが言葉を囁くように聴かせてくれる。こんなに温かみのある音色、初めて聴きました。ジェット機が無い頃の昔はこんな音楽を聴いていたんじゃないかなと、ふと思いました。自分たちの音楽を大切にして、そんな音楽が好きな人たちが集い、演奏を聴かせてくれていたんでしょう。

演奏会の盛り上がり方も尋常ではなく、1曲目からブラボーの連続。そのためプログラムが終わっていないのにアンスネスはアンコールでハイドンのピアノコンチェルト11番の終楽章を演奏。「告別」の後のアンコールはグリーグの小品(曲名は?)。このアンコール曲がまた素晴らしくて、ぼくはついつい泣いちゃいました。音楽がホール全体から降り注ぐような感じ、至福の時ってこういう感覚なんだろうな。この曲の後も全然観客が席を立たないで、拍手とブラーボーの嵐。そのためアンコールとして「ホルベアの時代より」の第1曲をまた演奏。プログラム曲の時とは相当違って、とても自由に、そしてより喜びに満ちた演奏をしてくれました。

こんないい演奏は滅多に聴けるものではないです。日本には本来2月に演奏旅行が予定されましたが、残念ながら中止となったそうで。来日公演が将来あったら、絶対に聴きに行ってください!!!ネ。

ちなみにチケット代、上から2番目のクラスを買ったけど、僅か4,000円。だから演奏会通いは止められない。

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別にたまたま生でランランの演奏を聴いたから、って訳じゃないですけど、今度新譜で発売される彼のラフマニノフのピアノ協奏曲2番&パガニーニ・ラプソディー、これは超オススメです。HMVのサイトによると国内では三月末発売予定だそうですが、香港では1月には発売されており、しかもDVD付(ランランやゲルギエフへのインタビューやら演奏風景やら。ただしPAL)。ランランのラフマニノフは協奏曲3番がずっと前に発売していましたが(こん時はテミルカノフ指揮)、ヴィルトゥオーゾぽさばかりが目立って演奏自体には全く関心しなかった。でも昨年録音のこの2番は実に深みのある演奏。とりわけ無伴奏の冒頭、一音一音をしっかりとかみ締めるかのように、じっくりとしたタッチで演奏するなんて、以前のランランでは考えられなかった。冒頭からエンディングまでテンポを落とすところがグッと落とすのが特徴。これがまた実に味わい深いです。伴奏をつとめたゲルギエフ、グイグイ押し寄せるようないつもの彼の演奏とは全く異なり(そんな彼の演奏はぼくは好きじゃないんです)、ランランのピアノに寄り添うような、そんな感じでした。ピアノを見事に引き立てている、そんな印象ですね。ある意味ゲルギエフらしからぬ演奏。3月に発売されたら、是非お買い求め下さい。


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今年の香港はとにかく寒い。クリスマスの時期は10度を下回っていたし、ここ数日も10度前後。防寒着もあんまりないんで、寒い日は外に出るのがすっかり億劫になります。それでも今日はちょっと昼前からブラブラ出かけていたんですが、香港の繁華街の一つCauseway Bay(銅羅湾)にあるショッピングモールTIMES SQUARE(時代廣場)に行くと、どでかい広告でランランの写真が。午後3時よりランランが来て、ピアノを弾くとか。ん、ちゃんと外にデーーンとスタインウエイが置いてある。しっかし外は寒いよ、10度は切っているよ、この寒さは。と思いつつ3時に改めてTIMES SQUAREに行くことにした。


3時に着くとまぁ人がいっぱいいることいること!まだ演奏も何もなくてひたすら寒い中、ボケーと立って待つのみ。3時10分過ぎると、司会のお姉さんが登場。広東語でベラベラ喋るけど、勿論僕は何もわからず。しゃべり終わると10歳位の香港人の女の子が出てきて、ショパンのポロネーズを演奏した。子供だからまあ一本調子の演奏だったけどね。で、ランランが登場。デビュー当時のCDジャケットとかじゃ見るからに中国人!って雰囲気の髪型だったけど、今は長髪にしてて、なかなか格好よかった。同じ中国人ピアニストのユンディ・リはなんちゃってキムタク変身でいただけませんな。中国語と英語まじりで(マイクを持つ手を交代交代しながら、もう片手はコートのポケットに手を入れて)インタビューを受けたあと、さっきピアノを弾いた女の子に即興レッスン。女の子、感激しただろうな、恐らく。そしてリストのハンガリー狂詩曲やR・コルサコフの熊ん蜂、中国の曲とか計4曲。身の動きがとにかくダイナミック。演奏もとてもダイナミックで結構ビックリしました。


さぞかし寒いし、なにしろ屋外でなんか演奏するもんだから、テキトーに演奏するんだろうな、と思っていたので、ランランの真剣さには驚きました。カメラを向ける人たちに手を振って実ににこやかに対応していたし、ステージが終わったら、わんさか集まるファンには丁寧にサインに応じていました。集まった人も日頃あんだけやかましい香港人なのに、一生懸命静かに演奏を聴いていました。子供が喋り出すと親が「シィー」って言って黙らせていた、びっくり。一方ではべちゃべちゃ後ろで喋っていたおっさん2人がいたけど、よく聞いてみたらニホン語だった(あほか、クソおやぢ!)。本当に寒かったけど、終わったあとのスターバックスのコーヒーを飲みながら、何か満足して帰宅しました、今日は。


(いずれの写真も携帯電話で撮影したものですので、画質悪いです、スンマセン)


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1996年12月より香港在住
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