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香港からブツブツ
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Philipsからワールド・オーケストラ・フォー・ピースのCD&DVDのセットが発売された。そういえば随分前にショルティがこんな得体の知れないオケとライブ録音したなぁ、って思っていたら、その時の録音が今度はDVDで登場、そして彼の没後、このオケのずっと振っているゲルギエフの演奏をCDにおさめたのがこれ。

この得体の知れないオケ、メンバー表をみるとビックリ!ウィーンフィルのコンマスのキュッヘル、シカゴSOのホルンtopのクレヴェンジャーやトランペットtopのハーセス、フィラデルフィアO.のオーボエtopウッダムスといった錚々たるプレーヤーが登場しているじゃないですか。その一方では設立したショルティの志を継承して、音楽という世界共通言語の元、さまざまな国のオーケストラのメンバーが集まっています。欧米はもとよりインドや南アフリカ、韓国やそして日本からも。

そんな所謂寄せ集め企画オケなんですが、演奏を聴いてそして見てみると、カリスマ指揮者のショルティとゲルギエフ、それぞれの個性が実に生かされた演奏です。DVDで見るショルティ、1995年の演奏ですから晩年の頃のコンサートになりますが、まぁ元気元気!例のシャカシャカした指揮でグイグイ聴かせてくれます。とりわけバルトークの「オケコン」。いつ聴いてもやはりこの曲はショルティじゃなきゃ、って思っちゃう。ところで観客席にはなんとPLOのアラファト議長の顔が!

ショルティが振った1995年のあと、ゲルギエフがこのオケの跡を継いだのですが、七夕オケとも言えない位、実際にはあまり活動していないようです。
5 July 1995 - Geneva, SWITZERLAND
18 April 1998 - Baden-Baden, GERMANY
8 September 2000, London, ENGLAND
8 May 2003, St. Petersburg, RUSSIA
10 May 2003 - Moscow, RUSSIA
で今年はこんな感じ。
August 27 - Royal Albert Hall, LONDON
August 28 - Philharmonie, BERLIN
August 30 - Conservatoire, Great Hall, MOSCOW
September 2 - Taihe Dian - Forbidden City, BEIJING

ところでこのCD&DVD、レギュラー盤扱いの値段設定にすべきなのに、日本のHMVTOWERは軒並み3,500円位している。CDが高いイギリスで、その中でももっとも高いといわれるHMVでもちゃんとCD一枚分のレギュラー扱いなのに。ちなみにぼくは香港でHK$98(1,500弱)で買いました。


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2週間近くカキコさぼりました。その間、香港セブンスがあったり(優勝はフィジー、応援したニュージーランドは準優勝、残念!)、久々に日本出張で5日ほど帰国したりとバタバタとしてました。日本では例によってHMVTOWER RECORD巡りをしましたが、あんまり気になるCDもなく、早々に退散。そして秋葉原の石丸電気へ。

この店はとにかくアヤシイ。石丸電気自体は別にアヤシイわけじゃないけど、商品も店員も客もなんかみんなアヤシイ。行ったことがある人はその雰囲気わかるよね?もし行ったことがあって、何もアヤシイと思わなかった人、それはアナタが相当アヤシイ・・・。そんなアヤシイ巣窟で買ったのが、テンシュテットのベートーヴェン全集。マニアの間では年末相当ブレークしたMEMORIESのアレです。たいがい香港もアヤシイけど、こんなとってもアヤシイCDは手に入らないっすよ。全部聞いてみたけど、凄いね、テンシュテットの燃え方が。特に第9。こんなハイ・ボルテージな演奏、きいたことないです。ロンドンフィルもよくテンシュテットのフンニャカフンニャカした指揮でここまでついてきたなーと関心するばかり。他にはボストンSOと演奏した田園、これはタングルウッドの野外演奏会なんだけど、小鳥が演奏中さえずっていてて、なかなかよろしいです。正規盤ではこういうのは決して聴かれないだろね、さえずり入りなんて。

全曲あって、なかなかの録音状態で5枚組3,500円前後ですから、このセットはアヤシくても買うべし!です。アヤシイぼくがオススメしているんだから、間違いありません?!


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いろんなクラシックCDファンのサイトやblogで紹介されているのでご存じかもしれませんが、ロシアの名指揮者キタエンコとケルン・ギュルツェニヒOrch.によるショスタコヴィッチ(以下ショスタコ)全集、ようやく入手しました。ショスタコの交響曲はマーラーやブラームス、ベートーヴェンのシンフォニーみたいにすべての曲が好きにはぼくはなれないですけど、やはりとても気になる作曲家。そしてキタエンコ、ロシア系指揮者ではぼくは一番好きで、そんな意味でとにかく聴きたかった全集でした。

最近とんでもない安さでboxモノが発売されますが、この全集についてはとんでもない度数最高点ですね。Sym.8番を除きすべて初出&新録、しかもSACDでHYBRID MULTI CHANNEL。新録のSACDだと3,000円は下らないのにこの全集(12枚組)、タワーレコードだと、税込7,690.-!1枚あたり約640円ですよ、NAXOSより安い!




価格のことばかり書きすぎちゃったけど、それは買うまでの印象、今のところ数枚しか聴いていませんが、もう驚くばかり!凄い臨場感のある録音で、音圧が強烈です。SACD持っていないんで、SACDで聴いたら、おそらくとんでもないんでしょうね。録音がよきゃそれでいいわけじゃないんで、はい。ってわけで1-5番まで聴いてみましたが、総じて弦はもちろんのこと、木管勢がイイですね、ケルン・ギュルツェニヒは。ショスタコの作品は木管がショぼいと、作品のアイロニーさが伝わってこないので、其の部分ポイント高いと思います。そしてなんといってもキタエンコ、モスクワPOと録音したラフマニノフのSym.2やベルン響とのブラームスSym.4なのでおもいっきりぼくを唸らせてくれましたが、今回のショスタコ全集ではひれ伏せるって感じですね。

最初にも書いたように、異常に値段が安いセットですし、次のロットでは値段が上がるかもしれませんので、これから買おうと思ったCD数枚をガマンして、この全集を買うことを強くおすすめします。


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大植英次がバイロイトで「トリスタンとイゾルデ」を振った。クラシックのヲタク世界で起きた大事件かもしれないけど、本当に画期的な出来事だと思います。バイロイトはまさしくワーグナーの聖地。単なるドイツ音楽にとどまらず、オペラの殿堂というべきあのバイロイトに、日本人の大植が指揮をするなど、想像するだけでワクワクします。ウィーン国立歌劇場の音楽監督の小澤もヨーロッパの音楽界で数々のポストを歴任した若杉も、さまざまなオケと演奏した岩城も井上ミッチーもバイロイトで指揮する事が出来なかったことを、大植がやり遂げたのですから。日本の音楽ファン、そして評論家諸氏はどういうわけか、日本人音楽家に対して、悪い意味での色眼鏡で判断する中、それほどとんでもない(素晴らしいということで)ポストについていない大植を抜擢したバイロイトの見識の高さを率直に感じ、好意的に見るべきだと思いました。


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先日イギリスの元首相エドワード・ヒースさんが亡くなった、89歳。タイトルに書いたように彼は大工の息子、そんな彼が貴族や上流中流階級の牙城だったイギリス保守党の党首となり、1970年には遂にイギリスの首相となった。

そんなヒースさんが首相当時に指揮者として録音したCDが画像に載せたこれ。単なるお遊びで指揮をしたのではなく、ロンドン交響楽団のヨーロッパツアーの指揮者として同行したそうだから驚くばかり。残念ながらこのCDは廃盤になっていますが(EMIよ、こういうCDこそ再発しろよ!)、中古盤やもしEMIが再発売したら、ぜひお聞きください。とりわけ冒頭のエルガー作曲のコケイン序曲。いろんな指揮者で聞いたけど、こんな瑞々しい演奏は聴いたことがありません。

国内やフランスの反対を押し切ってイギリスがEC(現在のEU)に加盟を実現したのはヒース元首相によるもの。そんなECの落とし子ともいうべきEuropean Community Youth Orchestra(ECユースオーケストラ)を指揮したブラームスの大学祝典序曲。自分の孫ほどのヨーロッパ中の若者達にヒースさんが微笑みながら指揮している姿が目に浮かぶようなウキウキする演奏です。

音楽ライター山尾さんの山尾好奇堂にもこのコケインにまつわるいいお話が載っています。


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アンチェルの1968年のプラハの春「我が祖国」を聞いた。ドプチェク総書記による「人間の顔をした共産主義」の名の元、共産下のチェコが自由を得ようとした1968年に演奏された「我が祖国」のライブ盤、演奏に些かなミスはあるものの、自由へのあくなき喜びに満ちた演奏がここにあります。残念ながらその数ヶ月後ソ連は戦車を率いチェコを蹂躙し、ドプチェク総書記や時の反体制派詩人ハベル(民主化後のチェコの大統領)はビロード革命を迎える時まで表舞台からは姿を消し、徹底的な弾圧でプラハの春は長い冬となりました。かつてレニーが「自由はそもそもあるものではない、勝ち取るものだ」というように、チェコは実に厳しく長い長い冬の時代を体験することとなりました。その直前の演奏会、アウシュビッツで親類のすべてを失い、そして自身もあやうくナチの牙につゆと消え去る運命だったアンチェルがひとときの自由を信じて演奏したのがこの「我が祖国」。戦後、自由や民主主義が当たり前な我々には、実体験としては勿論ピンとこなくても、あえて心して感じるべき演奏と思います。最終楽章のブラニークのボヘミアンなテンポに涙して聞いてください。


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我が香港フィルの芸術監督エド・デ・ワールトは今週来週と読響の演奏会で日本のみなさんに素晴らしい音楽を披露していることでしょう。彼の手兵香港フィルの2005/2006シーズンについてばってんの香港フィル日記に紹介させていただきました。読響でデ・ワールトに堪能された方、香港にお越しください。今シーズンだと7月にまだデ・ワールトの演奏会があります。ホルストの「惑星」やマーラーの5番が彼の指揮で聴くことが出来ます!!!演奏前にはちょっと飲茶なんぞもお楽しみくださいませ(観光案内スポット紹介は勘弁してね)。

ところで前回ジュリーニ追悼の記事にたくさんの方がトラックバックやコメントを頂きましてありがとうございました(2chにも紹介されたようで・・・)。いつもは路地裏の居酒屋でボソボソと文句たれているオッサンみたいな感じでblog書いていたのに、数日間から(ぼくとしては)ビックリするようなアクセス数!改めてジュリーニの偉大さ、そしてそんな彼を失ったことの大きさを実感しました。


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今から20年以上前、彼のレコードに心底感動していました。そして23年前、ロスフィルを連れて久々の来日を果たしたのです。偶然にも彼の誕生日(5/9)にその来日公演で日本にいらしたので、招聘元の中部日本放送(CBC)宛に彼にバースデーカードを送りました。すると・・・・・。
"This is Giulini. Thanks for your birthday card"とうちに直接本人から電話がありました。当時浪人中だったぼく、最初に彼に発した言葉は"Really!? Are you Giulini???"今ほど英語がしゃべられなくて、彼に何を話したか、殆ど覚えていなかったけど、とにかく完璧に舞い上がってしまいました。そして幸運にも彼とは名古屋で直接お会い出来、これまた何をしゃべったかわかんないけど、素晴らしいジェントルマンを感じました。後日CBCの方からお話を伺ったのですが、その方から「今までいろんな音楽家の方とお会いし、接する機会がありましたが、マエストロ・ジュリーニさんほど音楽に真剣に対峙し、全く欲得の無い方に接したことはない」とおっしゃっていました。来日中、ある音楽家の方がマエストロにピアノ演奏を聴いてほしい、と言われたため、演奏会の合間を縫ってピアノ演奏を聴かれたそうです。演奏後、ピアニストの方がお礼としてマエストロに時計を差し上げたところ、「私は演奏を聴きに来たのであって、時計を頂戴するためにきたのではない。しかるべき条件で演奏会のギャラなどいただいているので、それで十分だ」と言ってお断りしたとのこと。実は名古屋でマエストロとお会いした際に、ぼくからもおみやげを差し上げたのですが、後日CBCからぼくのおみやげも返却されてきました。CBCの方が「日本人としては贈り物をお返しするのは、よろしくない」とマエストロに説明したそうですが、同じように演奏会を聴いていただけるだけで十分、それ以外のモノを受け取るわけにはいかないと、かたくなに固辞されたため、CBCからはお詫びのコメントが添えられて返却されてきました。

マエストロの音楽、まさしくこの崇高なこころざしが演奏にあらわれていると思います。画像に載せたのは名古屋でお会いしたときに頂いたサインです。

音楽の伝導人ともいえるマエストロに合掌。


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クーベリークのドキュメントDVD MUSIC IS MY COUNTRYを見た。バイエルン放響やウィーンフィルとの演奏風景などがふんだんに盛り込まれているが、このディスクの見どころは何と言っても人間クーベリークの生き様。朴訥すぎるまでの音楽、人生、自由、祖国チェコに対する想いのひたむきさに気が付く事でしょう。その姿はまさしく神々しいばかり。ぼくの好きな指揮者のチェリビダッケやバーンスタインといった「濃いぃ系」とはクーベリークは一線を画する指揮者と思われがちですが、確固たる信念を以て生き続けたクーベリークの強靭な信条にふれて感動を覚えました。

DVDを見るまで実は知らなかったのですが、1991年チェコフィルとの来日公演がクーベリークにとっては最期の演奏会であったんですね。ぼくは大阪公演を聴きました。感動とかそういったものをこえた、とてつもない体験をしました。しかし日本公演の後、体調を崩したため、静養のためにオーストラリアに行ってものの、さらに悪化をしたため自宅のあるスイスに戻ったこと、その数年後帰らぬ人となってしまったことをクーベリーク未亡人が語っていました。こういう事実を聞かされると、もし高齢をおしてまでわざわざ日本にまで来て頂かなかったら、彼はもう少し長く活躍できたかもしれないと、複雑な心境になりました。掲載したCDジャケットは先日発売されたクーベリークの東京公演、そう生涯最期の演奏会の貴重な録音です。


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ぼくが21歳+1日(つまり前日4/12が誕生日)のテンシュテット&LPOの大阪公演マーラーSym.5とハフナーが正規盤で発売されるとのこと、Bravo!

当時マーラー好きの友人からの誕生日プレゼントでチケットを貰ってこの演奏会に聴きに行きました。ぼくは当時マーラーを聴きだしたばかりで、テンシュテットという指揮者がマーラーの作品を録音し始めていたこと位しか知らないで、この演奏会に行きました。とにかく凄い燃焼度のコンサートで、「この変テンコリンな指揮するおっさん、なんやねん?」というのが率直な感想。


でもそのあと、彼のことがどうも忘れられなくてロンドンフィルに手紙を書いたところ、ハイケンドルフの自宅からサイン入りポートレートが送られてきました。次の来日の時、彼のマダムとは控え室で少しお話をしたのですが(同じくフェスティバルホール、金蘭千里学校(高校&大学)の授業公演)、マエストロはクタクタで、結局お話できずじまい。来日公演といえば、いわば小遣い稼ぎみたいな演奏する音楽家もいる中、テンシュテットの来日公演は、すでにLDになっている(DVDまだ?)東京公演のワーグナーにもあるように、一期一会の渾身の演奏。

ぜひこのCDは亡きテンシュテットの素晴らしさを知る上でも是非聴いていただきたい1枚となるでしょう。


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金聖響ちゃんのサイトに今朝チェリのことを書き込みしたんですが、今日CDショップに寄ると念願のチェリビダッケの新CDセットが販売されていました。HK$988で買ったので、日本円だと14,000円弱。日本だと税込で輸入盤でも20,000円くらいですんで結構リーズナブル、ラッキー♪買った後はとにかくニヤニヤ。昼に飲茶を食ったのですが、気もそぞろ。最初に何から聴こうかとどきどきわくわく。ガキと違うんだから、と思ってももう新品の野球グラブを買ったような気分。で、最初に聴いたのはバーバーの「アダージョ」。

ぶったまげました!!!

しばらくまたチェリ三昧が続きますな。ちょうど良かったわ、エドデワールトが香港フィルを今度振るのは年末だし。ニヤニヤニヤ。


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ベルティーニさんが亡くなって、2日目を迎えました。訃報を知った瞬間、茫然自失した木曜日の夜中でしたが、少しずつ彼が亡くなったことが、悲しいけど冷静に実感することとなった。でもまだ思い出話を書くほどの気にはなりません。

明日3/20、エルサレムで埋葬がとり行われます。

ところでいろんなサイト、主に個人Blogをみたのですが、実に多くのサイトにベルティーニさんを追悼する記事を書いていらっしゃるのを知って、とってもビックリしました。正直こんなに彼のことを書く人がいるとは思いも寄りませんでした。

画像はマエストロが40代にスウェーデン放送響と録音したドビュッシー作品集。瑞々しい演奏で大好きです。CDに是非してほしい1枚です。


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イスラエルの記事より

同じくイスラエルの記事より

彼との想い出はとてつもなく多すぎて、今はかえって何もコメントできません。
彼と出会って先月でちょうど20年たったばかりなのに。

ご自宅に電話をしたらマダムが「あなたのパパ、亡くなったのよ」って言われたときは、たまりませんでした。



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今日、ムーティ&スカラ座のベートーヴェンsym.1&2を中古屋で見つけました。このCDはイタリアのla Repubbiicaの購読者のみ販売したCDとか。なんでこんなCDが香港にあるのか不明ですが、とにかく HAPPY!。どうしてこんなフレッシュな演奏かとききながら驚嘆するばかり。中古CD屋巡りってのはほとんどの場合、ズッコケが多いけど、こんな円盤を見つけるとやはりや・め・ら・れ・ま・せ・ん!!!。

今まで中古屋で見つけたCDで一番驚愕したのは、ハイティンク指揮ECYOのブルックナーSYM.8。第三楽章の崇高さはウィーンフィルや彼の録音では決して感じられないものでした。blind testでこの彼のイメージで(こんな演奏だろうと思う)録音を聞いた人は「誰、この指揮者?もしかしてチェリ?」といったすごい演奏をしています。

あー、だから中古屋巡りはやめられない。(ちなみにこのムーティのCD、300円でGETしました)


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香港フィルのコンサートについては演奏会を聞き終えると必ずばってんの香港フィル日記に感想とかを書くようにしています。香港フィル側も承知の上で、彼らとしても香港フィルのことを日本人もっと知って貰いたいとの事。こっちのBlogほど更新してないけど(なんせコンサートやトピックが無いと書かないので)、是非覗いてくださいね。

先週聞いたホーネック指揮のモツレク、実に素晴らしかったです。どう素晴らしかったかって?ここをみてよねー。


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タイトルを読んで「ん、あれね。確かに」って思う方は多いと思います。今日チェリのリスボンライブを久しぶりに聴きました。第三楽章のAdagio、これ一体何?人間の奏でる音楽?と久々に恐れおののきながら聴きました。大阪で彼のブル8を聴きましたが、こんな演奏を彼はまさしく「具現」したのです。綾を紡ぎながら、そしてその綾の美の崩壊を我々に体験させてくれました。それは聴き手にとって「体験」そのもの。彼の音楽を揶揄する人がいることは承知していますが、その「体験」を会得していない人にはわかり得ない真の「美」そのものです。CDを通して疑似体験するしか、チェリ亡き後は「経験」できないですが、「体験」したものには、決して忘れ得ない「体験」そのものです。


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レイフ・オヴェ・アンスネスノルウェ室内楽団の演奏会に行きました。曲目は次の通り。

グリーグ; 「ホルベアの時代より」
モーツァルト; ピアノ協奏曲18番
バッハ; ハープシコード協奏曲 BWV1056(ピアノにて演奏)
ハイドン; 交響曲45番「告別」

コンチェルト以外は指揮者なしの演奏。室内オケの演奏というのはなかなか好きなのですが、今回の演奏会は出色の出来映えでした。とにかくフレッシュで音楽が喜びに満ちあふれている。ニコニコしながら演奏家が音楽をしているんですよ、聴いているこっちまで微笑んでしまう。とりわけグリーグ、しっかりとしたアンサンブルの演奏は今時世界中どこの楽団でも聴かせてくれます。でもなんともいえない「ゆれ」とか「間合い」、これがなかなか聴くことが出来ないんけど、このノルウェ室内楽団には最近すっかり聴くことが出来なくなった肌のぬくもりを感じさせる演奏を聴かせてくれました。この楽団の創設者で芸術監督でコンサートマスターのテリェ・テネセンの薫陶によるところが大きいでしょうが、彼の音楽を見事に演奏するメンバーの自主性の高さなくして、こんな音楽は奏でられないと思う。

オケのことばかり書いたけどピアノを弾いたアンスネス、これまた凄かった!ピアノが言葉を囁くように聴かせてくれる。こんなに温かみのある音色、初めて聴きました。ジェット機が無い頃の昔はこんな音楽を聴いていたんじゃないかなと、ふと思いました。自分たちの音楽を大切にして、そんな音楽が好きな人たちが集い、演奏を聴かせてくれていたんでしょう。

演奏会の盛り上がり方も尋常ではなく、1曲目からブラボーの連続。そのためプログラムが終わっていないのにアンスネスはアンコールでハイドンのピアノコンチェルト11番の終楽章を演奏。「告別」の後のアンコールはグリーグの小品(曲名は?)。このアンコール曲がまた素晴らしくて、ぼくはついつい泣いちゃいました。音楽がホール全体から降り注ぐような感じ、至福の時ってこういう感覚なんだろうな。この曲の後も全然観客が席を立たないで、拍手とブラーボーの嵐。そのためアンコールとして「ホルベアの時代より」の第1曲をまた演奏。プログラム曲の時とは相当違って、とても自由に、そしてより喜びに満ちた演奏をしてくれました。

こんないい演奏は滅多に聴けるものではないです。日本には本来2月に演奏旅行が予定されましたが、残念ながら中止となったそうで。来日公演が将来あったら、絶対に聴きに行ってください!!!ネ。

ちなみにチケット代、上から2番目のクラスを買ったけど、僅か4,000円。だから演奏会通いは止められない。

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別にたまたま生でランランの演奏を聴いたから、って訳じゃないですけど、今度新譜で発売される彼のラフマニノフのピアノ協奏曲2番&パガニーニ・ラプソディー、これは超オススメです。HMVのサイトによると国内では三月末発売予定だそうですが、香港では1月には発売されており、しかもDVD付(ランランやゲルギエフへのインタビューやら演奏風景やら。ただしPAL)。ランランのラフマニノフは協奏曲3番がずっと前に発売していましたが(こん時はテミルカノフ指揮)、ヴィルトゥオーゾぽさばかりが目立って演奏自体には全く関心しなかった。でも昨年録音のこの2番は実に深みのある演奏。とりわけ無伴奏の冒頭、一音一音をしっかりとかみ締めるかのように、じっくりとしたタッチで演奏するなんて、以前のランランでは考えられなかった。冒頭からエンディングまでテンポを落とすところがグッと落とすのが特徴。これがまた実に味わい深いです。伴奏をつとめたゲルギエフ、グイグイ押し寄せるようないつもの彼の演奏とは全く異なり(そんな彼の演奏はぼくは好きじゃないんです)、ランランのピアノに寄り添うような、そんな感じでした。ピアノを見事に引き立てている、そんな印象ですね。ある意味ゲルギエフらしからぬ演奏。3月に発売されたら、是非お買い求め下さい。


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今年の香港はとにかく寒い。クリスマスの時期は10度を下回っていたし、ここ数日も10度前後。防寒着もあんまりないんで、寒い日は外に出るのがすっかり億劫になります。それでも今日はちょっと昼前からブラブラ出かけていたんですが、香港の繁華街の一つCauseway Bay(銅羅湾)にあるショッピングモールTIMES SQUARE(時代廣場)に行くと、どでかい広告でランランの写真が。午後3時よりランランが来て、ピアノを弾くとか。ん、ちゃんと外にデーーンとスタインウエイが置いてある。しっかし外は寒いよ、10度は切っているよ、この寒さは。と思いつつ3時に改めてTIMES SQUAREに行くことにした。


3時に着くとまぁ人がいっぱいいることいること!まだ演奏も何もなくてひたすら寒い中、ボケーと立って待つのみ。3時10分過ぎると、司会のお姉さんが登場。広東語でベラベラ喋るけど、勿論僕は何もわからず。しゃべり終わると10歳位の香港人の女の子が出てきて、ショパンのポロネーズを演奏した。子供だからまあ一本調子の演奏だったけどね。で、ランランが登場。デビュー当時のCDジャケットとかじゃ見るからに中国人!って雰囲気の髪型だったけど、今は長髪にしてて、なかなか格好よかった。同じ中国人ピアニストのユンディ・リはなんちゃってキムタク変身でいただけませんな。中国語と英語まじりで(マイクを持つ手を交代交代しながら、もう片手はコートのポケットに手を入れて)インタビューを受けたあと、さっきピアノを弾いた女の子に即興レッスン。女の子、感激しただろうな、恐らく。そしてリストのハンガリー狂詩曲やR・コルサコフの熊ん蜂、中国の曲とか計4曲。身の動きがとにかくダイナミック。演奏もとてもダイナミックで結構ビックリしました。


さぞかし寒いし、なにしろ屋外でなんか演奏するもんだから、テキトーに演奏するんだろうな、と思っていたので、ランランの真剣さには驚きました。カメラを向ける人たちに手を振って実ににこやかに対応していたし、ステージが終わったら、わんさか集まるファンには丁寧にサインに応じていました。集まった人も日頃あんだけやかましい香港人なのに、一生懸命静かに演奏を聴いていました。子供が喋り出すと親が「シィー」って言って黙らせていた、びっくり。一方ではべちゃべちゃ後ろで喋っていたおっさん2人がいたけど、よく聞いてみたらニホン語だった(あほか、クソおやぢ!)。本当に寒かったけど、終わったあとのスターバックスのコーヒーを飲みながら、何か満足して帰宅しました、今日は。


(いずれの写真も携帯電話で撮影したものですので、画質悪いです、スンマセン)


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10/27のblogにヴァントの件書きましたが、またまたヘンスラー社長からの情報、今回はスゴい!

vol.4
ベートーヴェン;ピアノ協奏曲5番(pf;エミール・ギレリス)、コリオラン序曲、フィデリオ序曲

vol.5
オルフ;カルミナブラーナ

vol.6
モーツァルト;ポストホルンセレナーデ、フルートコンチェルト セレナータ・ノットゥルナ

vol.7
サンサーンス;Vn協奏曲3番(vn;ルジェロ・リッチ)、ケルビーニ;アナクレオン序曲、ベルリオーズ;ローマの謝肉祭序曲 ケックラン;バンダール・ログ

vol.4と7はケルン放響で、それ以外はNDRSOです。

すでにCDジャケもあがっているので(版下をpdfで貰っていますので、ご希望の方はメール下さい)、近々にリリースされるのでは、と思います。


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1996年12月より香港在住
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